あかりちゃんVSヒゲの隊長 第2弾2015-08-04 10:25

あかりちゃんVSひげの隊長 第2弾
 自民党の安保法案説明動画「教えて ヒゲの隊長」のパロディー動画「ヒゲの隊長に教えてあげてみた」を受けて、自民党の「教えて ヒゲの隊長part2」が完成したようです。「ヒゲの隊長に教えてあげてみた」を再度みて、「教えて ヒゲの隊長part2」と比較してみて下さい。

「ヒゲの隊長に教えてあげてみた」
https://www.youtube.com/watch?v=L9WjGyo9AU8

「教えて ヒゲの隊長part2」
https://www.youtube.com/watch

「教えて ヒゲの隊長part2」は、従来の説明から大きく深化したものは無く、全体に断定的な表現が増えたという印象が強く、逆に違和感が強くなったように感じます。いくつかポイントを指摘します。
 あかりちゃんが第2弾動画に反論された時は、またご紹介します。

 徴兵制をするかどうかが主要論点ではなく、安倍政権が進めている労働規制の緩和による労働市場の流動化で、非正規労働者などがますます増え、止むを得ず収入の安定した自衛隊に職を求める人が増えるのではないかという主張(経済的徴兵制)に対する反論はない。

 集団的自衛権の行使は、憲法学者のほとんどが違憲だと述べているにもかかわらず、極めて少数の違憲だということをあえて触れておらず、賛成、反対同数の登場人物を描き、一定数の支持された意見だと誤解を生じさせるものである。

 集団的自衛権行使の合憲判決(砂川判決にはそのような論点はない)は出ておらず、最高裁の判例の範囲で法案を作ったというのは、明らかにミスリード。

 「まず大事なのは平和外交である」という主張は、大変評価ができる。日本や他国が国際紛争にならないように、自衛隊が国際災害救助隊をして積極的に活動するなどの平和外交のあり方を何より優先して議論する必要があるのでは。

 新3要件での歯止め「日本と密接な関係にある国、たとえばアメリカなどに対して武力攻撃が発生したことで、日本国民の命や、平和な暮らしが脅かされる明らかな危険がある場合に限る」という表現が極めて抽象的で歯止めにはならない。国会での承認も、秘密保護法で十分な情報が国会議員に知らされないまま、議決されることになる可能性大。

 国民の理解が進むよう慎重に議論をすることや、法案の積極的修正などについての言及はなく、様々な疑問や自民党の不信感を払しょくすることができないというのが私の感想です。

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