寝屋川事件 2人のご冥福を祈ると共にご家族の悲しみに理解を2015-08-23 11:25

 8月13日に起こった寝屋川で起こった事件ですが、行方不明になった中学1年生男女2人が共に殺害されるという最悪の結末になりました。
 「2人の親の躾が・・・」というのは簡単ですが、最も悲しみのどん底に落とされた親を責め立てて、事件が解決するものでもありません。
 同じ世代の子どもを持つ親として、本当につらくて悲しい思いで一杯ですが、今は無くなった2人のご冥福をお祈りすると共にご家族の悲しみを少しでも理解をしてあげる時期だと思います。
 真相が明らかになった時点で、再発防止策等しっかり考えられればと思います。

怒りのエネルギーを被害者の親ではなく 自ら行動するエネルギーに2015-08-23 13:29

 私も寝屋川事件について、やり場のない怒りと悲しみを強く感じています。ただ、その事件への怒りのエネルギーが、犯人が逮捕されたことで、被害者の親に向かないかと心配しています。
 被害者の親は、今悲しみのどん底に突き落とされ、子どもをコントロールできなかったことに、誰よりも反省しているはずです。その親に対して、ネット上で、「親が悪い」とバッシングすることで状況が変わるとは思えません。悲嘆にくれる親を自殺にまで追いつめる可能性も考えられます。
 また、子どもを十分にコントロールできず、子どもが家を飛び出してしまう一触即発の状態の家庭も少なからずあると思いますが、被害者の親にスポットを当てることで個別の親の問題に止まってしまい皆が考えるきっかけを潰してしまう可能性もあります。
 自分のことを振り返っても、中学生になると、親の注意や干渉が煩わしくなり、同じことで繰り返し注意されると、家を飛び出したくなることもありました。
 その時に、友達と話して気持ちを落ち着かせたり、外に出たら近所のおじさん、おばさんに声をかけてもらったり、夜遊びを先生に見つかって家に連れ戻されるなど、いろんな理由で、自宅に止まる決心をした人も少なくないのではないでしょうか。
 親の側も、生活が困窮し夜の仕事にしか行けなかったり、日常に余裕がないことで子どもとのコミュニケーションが成り立たなくなったりといろいろな状況があると思います。
貧困の格差が是正され、生活に余裕が出てくれば、少し違う状況も生まれるのでしょうが、すぐに生活環境に変化が起こるものでもありません。
必要なのは、地域でのコミュニティーや人間関係を再構築するなど、子どもたちの周りに存在していたクッションを再生させることではないでしょうか。
 被害者の親に“怒り”の矛先を向けるのではなく、地域で子どもたちに「元気か!」「行ってらっしゃい」と声をかける方に、エネルギーを向けられればいいなと思っています。もちろん、今回の問題について、しっかりと検証し、再発防止のために、各地で議論が巻き起こることは大切だと考えています。