園田競馬薄暮開催中止等を求め県競馬組合管理者宛に丸尾が申入書を提出!2022-04-08 19:34

 競馬組合は、直近の自治会の了解を得ずに、コロナ感染対策という名目で、レースを遅らせ、通常開催17時閉門を薄暮開催19時閉門に変更。明確なコロナ対策の効果がわからないことから、一旦は薄暮開催を中止し、住民と合意出来る方法を模索すべきだと管理者宛に申し入れ書を提出しました!
園田競馬場の薄暮開催の早期中止を求める申し入れ書
2020年3月から園田競馬場において、薄暮開催がスタートしました。当初は、無観客での実施だったため、そのことは、住民には知らされなかったようです。地域の自治会長などで構成される周辺改善委員会において、薄暮開催について説明があったのは、7月で、8月以降の開催について、説明がされました。
県競馬組合と北園田福祉協議会は、2012年8月31日の申し合わせで、「今後、協議の必要が生じた場合は、競馬場側と住民側とで話し合い解決する」とし、別紙では「ナイター開催は、原則として4月から11月初旬の毎週金曜日のみ」と確認しています。双方の信頼関係のためには、競馬開催に関する大きな変更は当然説明が必要でしょう。
そのような状況の中、競馬場の入口近くに位置する北園田福祉協議会は、薄暮開催について、ナイター設備を使用する実質的なナイターレースであることから、約束違反だということで、その開催に反対しています。その同会は、今年1月6日に、648人の署名を添え、県競馬組合管理者宛に、「園田競馬場の薄暮開催の中止を求める要望書」を提出しました。
実際の薄暮レースの開催状況を見てみると、2019年度6日、2020年度20日、2021年度25日開催、2022年度は21日開催予定です。
県競馬組合が、薄暮開催する理由は、コロナ感染症対策であり、観客が夜のラッシュアワーを避けるためとのことです。ただ、県競馬組合から入手した2021年度実績資料を見ると、昼間開催で閉門30分前の滞留者数が520人程度です。そこから徒歩や自転車で家に帰る人など、阪急園田駅までバスに乗って、そこから徒歩などで家に帰る人、園田駅周辺で食事をした後で、家に帰る人を差し引いて、電車に乗る人の人数を考えて、上下線にわかれること、各車両に分散することなどを考えると、電車の乗車率にあまり大きな影響を与えているとは思えません。
それよりも、薄暮開催により、売り上げが大きく伸びていることが(2022.2.17会議報告書:薄暮開催は通常開催と比べ1日1億円から1.5億円程度売上増)、薄暮開催継続に影響しているのではないかと考えます。
コロナ対策という理屈で言うと、緊急事態宣言や蔓延防止措置が出ている時に、薄暮開催を行うというのであれば、まだわかりますが、宣言や措置が出ていない時に薄暮開催するというのは、やり過ぎだと思います。
私が調べた範囲では、他の競馬組合において、コロナ感染防止を理由として、兵庫県競馬組合のように、夕方までの通常開催を薄暮開催に変更した事例はありません。
県競馬組合は、コロナにより、従来より来場者が減っていること、大きな迷惑行為がないことなどから、現時点での薄暮レースの中止に消極的ですが、同レースの開催は、北園田福祉協議会との約束違反でもあり、その状態を早期に解消すべきと考えます。ちなみに県競馬組合は、コロナ終息時に、薄暮開催を終了すると言っていますが、現時点でコロナが終息する見込みが立たず、約束違反の状態が延々と続くことになります。
以上のことから、薄暮開催を早期に中止するよう求めます。薄暮開催を続ける場合は、周辺住民と合意をした上で、17時以降無観客で行うことを求めます。併せて、現状のまま薄暮開催をする場合は、観客のパーソントリップ調査を行い、薄暮開催にすることで、コロナ感染対策にどれほどの効果があるのか、電車の乗車率にどれほどの影響があるのか検証することを求めます。
申し入れ事項
・薄暮開催を早期に中止すること。
・薄暮開催を継続する場合は、周辺住民と合意した上で、17時以降無観客もしくは全日無観客で行うこと。
・現状のまま薄暮開催をする場合は、観客のパーソントリップ調査を行い、薄暮開催にすることで、コロナ感染対策にどれほどの効果があるのか、電車の乗車率にどれほどの影響があるのか検証すること。   以上

丸尾は斎藤知事に明石公園樹木伐採について見直しを求める申入書提出!2022-04-08 19:38

本日、丸尾は斎藤知事に、県立明石公園の樹木伐採について見直しを求める申し入れ書を提出!
〇現在計画中の樹木伐採は、知事の表明した通り、一旦中断すること。
〇石垣保存とは関係のない樹木の伐採は中止すること。
〇石垣保存について、安全面は最優先ですが、景観という視点と共に環境保全という視点も入れること。ただし、安全面を考慮し、環境グループなどにも協力していただき、石垣周辺の樹木の定期的な点検を行うこと。
〇こどもの村のリニューアルについて、極力、樹木の伐採を行わずに実施すること。
〇あり方検討会委員候補として、下記の人選を検討すること。
・造園関係の専門家、明石公園で行っている環境教育の担い手、野鳥や昆虫などとの共生をテーマに活動している方、明石公園の利用者などを選任すること。
〇明石公園のパークマネジメントに、「環境との共生」という視点を入れ、安易な樹木伐採を行わないこと。   
明石公園の樹木については、2017年7月に、明石公園城と緑の景観計画が策定され、「石垣の保全のため、石垣より5mの範囲内で樹木を原則伐採する」ことなどが決められ、2020年9月に、史跡明石城保存活用計画で、「遺構・石垣の保存上影響のある樹木については、伐採を行う。また、史跡内の樹林地で樹木密度が高い場所や枝が茂りすぎている樹木については伐採や剪定を行い、堀・土塁や曲輪の形状などが、確認できるように維持管理する。」ことなどが確認されました。
 明石公園における具体的な樹木伐採について、県の計画に沿って、2018年度から実施され、18年度301本、19年度313本、20年度683本、21年度390本伐採、残りは22年度に持ち越しとのこと。
 一方で、日本野鳥の会ひょうごや明石公園の緑を考える会などが、齋藤知事宛に、「必要以上に樹木が伐採され、明石公園の貴重な生態系が脅かされており伐採計画を見直すこと。明石公園全体の整備計画についても、環境学習や県民の憩いの場として自然環境を保全すること。」などを求めています。
そこで、私は今年2月27日に明石公園の樹木伐採調査を行った造園設計事務所所長の高田宏臣氏に、意見書を書いていただきました。
高田氏は、石垣周辺の樹木伐採で、石垣が乾燥し、石垣の風化が加速するなどの危険性を指摘しています。また、木の伐採個所は、土がむき出しとなり、苔や下層植生が消滅し土壌が硬化することにより浸透不全で、表土の流出が起こっていると指摘しています。
坤櫓周辺の石垣に生息する希少種ウスゲヤマザクラは伐採予定になっているが、伐採により、根腐れによる石垣の乾燥、目地詰め石落下、石積の不安定化にも繋がると指摘。
同じく、伐採予定の坤櫓周辺の石垣に生息する希少種アベマキについても、水分を吸い上げ、石垣が保湿され、風化を防いでいる側面もあるとのこと。
東の丸口にある箱掘石垣上部の伐採予定の木々についても、石垣は木々の根と一体となって保たれるとし、石垣の状態を観察しながら、極力手を入れないことが大事と考えるとのこと。
総合公園石積み上部のクスノキについては、現状の石を包み込むように根が覆い、石垣背面に広く根を張っており、現段階で倒木や、石垣の崩落の危険はない、とのこと。
私も現地を見学させていただいた中で、石垣保存とは関係のない樹木も伐採されていること、小学校の環境教育で、観察対象になっていた樹木が伐採されたことなどから、過剰な樹木伐採になっているのではないかとの印象を持ちます。石垣保存を目的とした樹木伐採についても、高田氏の意見にあるように、樹木が石垣と共存している面があることも理解します。とは言いながら、石垣の崩落というような状況をつくってはならないため、そこは適切に管理すると共に、明石公園を利用する環境グループなどと連携し、定期的な点検を行うことが必要です。
以上のことを踏まえ、以下の提案を致します。
〇現在計画中の樹木伐採は、知事の表明した通り、一旦中断すること。
〇石垣保存とは関係のない樹木の伐採は中止すること。
〇石垣保存について、安全面は最優先ですが、景観という視点と共に環境保全という視点も入れること。ただし、安全面を考慮し、環境グループなどにも協力していただき、石垣周辺の樹木の定期的な点検を行うこと。
〇こどもの村のリニューアルについて、極力、樹木の伐採を行わずに実施すること。
〇あり方検討会委員候補として、下記の人選を検討すること。
・造園関係の専門家、明石公園で行っている環境教育の担い手、野鳥や昆虫などとの共生をテーマに活動している方、明石公園の利用者などを選任すること。
〇明石公園のパークマネジメントに、「環境との共生」という視点を入れ、安易な樹木伐採を行わないこと。