知事告発文書問題に関する百条委員会調査について2024-11-11 16:19

百条委員会として、告発文書の事実確認等を丁寧に調べてきました。その中で、パワハラ、贈答品について、事実が一定明らかになりました。
また公益通報者保護法に関する対応も、「告発者探索、不利益処分などは違法ではないか?」と、概ねの共通認識が出来ました。
その内容は、百条委員会でのやりとりでご確認下さい。
8月30日百条委員会 テーマ パワハラ 知事出席 
https://www.youtube.com/watch?v=XfbmhrWWyEs&t=651s

9月5日午前 百条委員会 公益通報、贈答品 奥山上智大学教授 公益通報専門家 出席
https://www.youtube.com/watch?v=46Ge0ozlmjI&t=5869s

9月5日午後 百条委員会 公益通報、贈答品 藤原弁護士、原田部長
https://www.youtube.com/watch?v=8FIZMq1D-D4&t=7307s

9月6日午前 百条委員会 公益通報、贈答品 原田部長、片山元副知事 出席 
https://www.youtube.com/watch?v=FWd5UzVD1vg&t=1032s

9月6日 午後 公益通報、贈答品 知事出席 公益通報者保護法改正を検討する政府審議会に参加している山口弁護士出席
https://www.youtube.com/watch?v=JoSnKfPZGAc&t=1964s


知事選挙での混乱について
中間報告書などを作成せずに、県議会として、不信任決議を行ったことから、百条委員会は出鱈目だ、百条委員会は、「嘘ばっかり」だというような事実と異なる発言を、社会が許容してしまう環境を作り上げる一因に、なってしまいました。
個人的には、百条委員会を最後までやり遂げた後に不信任案提出が好ましいと、他の議員にも働きかけましたが、会派間調整の場で、不信任案提出が決まり、「今は議会が纏まることが大事、仮に議会解散になっても、百条委員会を再設置するよう」意見を伝え、私も不信任案提出に賛成しました。

百条委員会において、公益通報者保護法に違反している可能性が高いことについて、共通認識が出来、パワハラ、贈答品などについても、一部事実が確認され、世論の大きな高まりもあり、不信任決議が1つの選択肢として、出てきました。

その前段で、情報収集するために行った県職員アンケートの結果も貼り付けておきます。兵庫県職員アンケートは、直接見聞きした、人づてに聞いたなど、様々な形があることから、それが直ちに事実ということではなく、それらの情報を参考にして、事実に辿り着けたらということで、行ったものです。実際に事実確認の調査では、アンケートが大変役立っています。
対象者約9700人 回答総数6725件、そのうち記名6.9%466人、証人尋問等協力する315人ということでした。
・8月23日公開分
「兵庫県職員アンケート調査」中間報告(PDF:2,145KB)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/documents/060823_2.pdf
・ 10月11日公開分
「兵庫県職員アンケート調査」集計結果(全体)(PDF:91KB)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/documents/bunsho_questionnaire1011.pdf
・「兵庫県職員アンケート調査」中間報告以降ネット回答分報告(PDF:2,070KB)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/documents/bunsho_questionnaire1011_01.pdf
・「兵庫県職員アンケート調査」郵送回答分報告(PDF:1,197KB)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/documents/bunsho_questionnaire1011_02.pdf

それらのアンケートも参考にしながら、百条委員会での調査があり、ある程度の内容が確認出来ました。つまり、告発文書の記載内容は、少なくとも一定の事実が存在し、公益通報として、取り扱うべきであったと考えられます。
また、県の県民局長への対応については、公益通報者保護法で禁止されている告発者探索、不利益処分などは、違法である可能性が高いという共通認識が出来ました。

皆さんも、一次資料を確認した上で、百条委員会における調査についてのご理解をいただければ幸いです。

知事スキーウェア入手打診疑惑について2024-11-02 15:45

丸尾が「スキーウェア疑惑を捏造した」というような投稿が、Xで散見されます。X上で最低限の説明はしてきましたが、纏まった説明はしておらず、知事選挙が始まり、その声が大きくなってきたことから、時系列で事実をお伝えしたいと思います。

結論 「丸尾がスキーウェアおねだり疑惑を捏造した」との発言は明らかに事実と異なります。

それでは、なぜおねだりがあったと思われているのか6点について説明致します。

1.疑惑の発端は「県職員アンケート」
私が4月26日に行った県職員アンケートにおける回答の中に、「はばたんペイ顔写真事件」や「知事スキーウェアたかり事件」などの記載がありました。スキーウェアの事例では、

「A高原視察のとき、スキーウェアを欲しいと言ってます。この件は(地元の)B氏が色々なところで話しています。
一度B氏に聞いて下さい。結局、プレゼントはしなかったですが、知事が欲しがったようです。」

5月にアンケート回答を貰い、私はBさんに電話連絡を入れました。そこで「知事からスキーウェアを貰えないか但馬の職員を通して話があったが、スキー連盟の公式スキーウェアであることから、購入して欲しいとお伝えしたら、その後、連絡がありませんでした。(要旨)」と回答がありました。

2.おねだりの疑惑を深めた「県議会一般質問でのやりとり」
6月9日県議会本会議において、ひょうご県民連合の北上哲仁議員がスキーウェア問題を質問。

・北上議員「物品供与について、一つ具体的な情報が私どもの会派に寄せられています。知事が今年2月に暖冬や小雪の影響を調査するために訪問した但馬地方のスキー場で知事に貸し出され着用していたスキーウェアについて、知事が、このウエアはいただけませんかと、現地の方にお願いをしたという情報が寄せられています。そういう発言をされたのかどうか明らかにしてください。」

・斎藤知事「ちょっと詳細な発言の趣旨というものは記憶していませんけれども、もし言ったとしても、これは私個人にいただけませんかという趣旨ではなくて、今のスポーツウェアのPRのために使わせていただいているようなことと同じように、公務の上で、例えば、本県にとって重要な産業であるスキー場のPRであったりとか、そういった公務上で使う際のウェアとして使わせていただくということがありなんじゃないかという趣旨で発言していると思いますので、何か私自身が物品の供与を強要したりとか、そういった個人としてもらうことを強要したりという事実はありません。ちょっと補足。強要したという事実はありませんし、現に私自身はそれをいただいてはおりませんので、事実としてもそのウェアをいただいてはいないということです。」

・北上議員「(一部略)結果として、無償での提供は断られたということで私どもも承っています。知事からのそうした話に困惑したということもお聞きしておるところでありますが、こうした類似の話は、告発文書の中で触れられていると認識するところです。」

3.観光協会とのやりとり
私が、X(旧ツイッター)で、県職員アンケートを紹介し、地名を書いてしまったことで、観光協会にクレームが入り始めたようです。そのため、観光協会は、「丸尾議員が書いたような内容はなかった。(要旨)」とHPなどで掲載しました。
私は、観光協会関係者と連絡を取り、「地名を書いたことは申し訳なかった」ことと、知事側からのスキーウェア入手打診の話を、地元の人から聞いていることを伝えました。併せて、今後地名は出さないことを約束し、観光協会の書き込みは全て消されることになりました。
観光協会は、組織として、何の関与もしていないと思われます。

4.8月23日百条委員会やりとり
報道の範囲でしか書き込みが出来ませんが、8月23日の百条委員会において、複数の議員から知事のスキーウェア入手打診の件が質問され、県職員は、(知事がスキー指導員だけが着られるウェアを欲しがったという疑惑について)「秘書広報室長から手に入るかどうか尋ねられ、スキーが得意な県幹部に問い合わせたことがある。」と証言しました。

それらの内容を報じた神戸新聞記事 一覧表に記載
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202408/0018040872.shtml

5.9月6日百条委員会やりとり
9月6日の百条委員会では、県職員の証言などを元に知事を尋問したところ、知事は、スキーウェア入手の打診を否定しました。

6.県職員アンケート回答 スキーウェアに関する記載
県議会で行った百条委員会実施県職員アンケートでも、多数のスキーウェアに関する記述あり。実名回答で、目撃等から実際に知っている人からの話もあり。

スキーウェアに関する回答
・●●●のスキーウェアのおねだりについては職員間伝いに聞いたことがある。
知事が但馬のスキー場の視察に訪れた際、スキーウェアを気に入ったため、●●●●●●●●●●●●●●●に指示して、入手しよ うとしたことは仄聞したことがあります。
・令和5年1月か2月に、知事が●●●●●●の雪不足の現地視察に訪れた際、●●●●●●が用意したスキーウェアについて、「持っ て帰れないか」とせがんだ。
・【人伝に聞いた内容】●●●●のスキー場視察にあたり、通常はパトロール隊員しか着用できないスキーウェアを欲しいとねだり、 断られたという話を聞いた。この件は●●●●●●の●●●に聴けば事実が確認できると思う。
・視察の際、スキーウェアを欲しがっていた。(B目撃等により実際に知っている人から聞いた)
・但馬地域のスキー場の知事視察時に同席していた関係者から、その際着用したスキーウェアを貰えるのか、と知事から言われたと聞いた。その関係者が自身で購入してくださいと断ったので、結果として知事はスキーウェアを受領していないそうです。(B)
・スキーウェアねだったが断られた。(B)
・文書問題以前から、管理職間で良く噂になっていた。特に●●●●のスキーウェアの一件は複数の管理職の方から聞いた。
・スキー関連の視察の際に、スキーウェアについて求めたが相手側から断られたこともあると聞いた。
・具体的に品物(海苔、巻き寿司,蟹など)をあげ、全部持って帰ったけれどどうするのかな?消費できないと思う、歴代知事は自分 は受け取らず同行者などに配っていたと同行した人から聞いた。欲しいと言って●●●●●の靴、自転車、スキーウェアももらっていたよと同行した人から聞いた
・スキー場視察の際に着用したウェアを無償で要求したという話を聞いた。
・視察時に貸与されたスキーウェアを欲しい欲しいとおねだりして、運営者が驚いたというもの。
・スポーツウェアの受領については聞いたことがある。
・スキーウェア、カニ、ゴルフセット
・報道されている、スキー場で「ウェアをもらえないか」と依頼したと言う話は、「『実際にあった』と関係者から聞いた」という話 を聞いた。
・高級自転車、スキーウェアー(おねだり)
・地方視察などの際、関係団体に対し、イベントで着用したスキーウェアを所望したが、自身で購入するようにお願いされた。
・贈答品ではないが、2023年2月15日の●●●●●●●●●●でのスキー滑走及び記者発表終了後、ある民宿でお風呂に入った。 (予定ではマリオットホテルのシャワーを借りる予定がおねだりか不明だがお風呂になった)そのあと、午後から同じく2月補正予算の発表のため帰庁した。なお、スキーウェアは断られた模様。(記名A目撃等により実際に知っている)
・別の協議の際に、当時の●●●●●●●●●●●●●が知事のスキーウェアをどこかからもらえないかという話をしていた。企業 と連携したスポーツ振興を図るという趣旨だと理解していた。
・受け取った話ではなく、欲しいとねだったけど断られた件ですが。●●●●●●でスキーウェアをねだった話です。
・公認ライセンス保持者でしか所有できないスキーウェア(断られた)(B)
・食べ物以外も播州織ジャケットを受け取ったこと、スキーウェアを要求して断られた(ロッジの方→所管課職員に証言)こと等(B)
・令和5年2月16日午前中、●●●●●●●●●●●●●●●において、スキー場視察ののち補正予算でスキー場の少雪対策を実施 することを公表した。その際、着用したスキーウェアをもらって帰りたいとスキー場関係者に依頼したが、公式競技用ウェアのた め断られた。すでに報道のあった●●●●●●●●での件の前年の冬の出来事。(B)
・2年程前になるが、●●●●への視察の際、現地でスキーウェアを所望したと聞いた。(B)
・スキー場視察の際に、知事が連盟役員の着ていたウェアを気に入って入手するよう指示があったが、そのウェアは検定有資格者が 連盟登録の際に自費購入する特別なウェアであったため、指示を受けた者も無理を承知で連盟役員に打診したが、予想どおり無理 だったため、結局は知事の手元に渡ることはなかった。という話を、スキー関係者から聞いた。(B)
・現場に居合わせた人から聞いた。(スキーウェア)(B)
・告発後に表面化したスキーウェアも、贈答には至らなかったが視察現場で斎藤知事が所望したと関係者から聞いている。
・以前●●議員が県会で質問されたスキーウェアの話を、質問以前に知り合いから聞いた。

結論
読んでいただいた分かると思いますが、「丸尾がおねだり疑惑を捏造した」という発言は完全な間違いです。

実際に、知事がおねだりしたかについては、 
知事は本会議で曖昧な答弁をし、百条委員会で否定しましたが、証言が揺れています。
他の問題に関する知事の証言でも、職員の証言とずれる場合も少なからずあり、正確な証言をしているのか、記憶が曖昧なのか等、わからない部分があります。
 地元の人の証言があり、極めて具体的な内容を含む県職員アンケートが30通近く出され、百条委員会においても県職員が関与の証言しており、疑惑は現在も存在しており、今後も調査を継続していきます。

参考 
6月9日テレビ報道
この県議会での質問を受け、あるテレビ局が、「今年2月に斎藤知事が養父市のスキー場を視察に訪れた際、スキーウェアをおねだりしたというのです」と報道。
それを受け、養父市の観光協会は「今般、齋藤知事による養父市スキー場視察に関する情報がネットニュースにより拡散されております。そのため当協会におきまして関係者に事実確認を行いましたが、記事に書かれておりますスキーウェアに関する内容、またそのようなニュアンスに取れるものを含め、ご発言を受けたという事実は確認されませんでしたことをご報告させていただきます。」とネット上で表明。
私は、この報道を受け、すぐに当該テレビ局記者に「養父市のスキー場の話ではない。」と伝え、その後、報道は削除された。

2024年6月13日 兵庫県議会本会議 百条委員会設置動議 丸尾賛成討論 YouTube版2024-06-14 19:56

2024年6月13日 兵庫県議会本会議 百条委員会設置動議 丸尾賛成討論 YouTube版

https://youtu.be/fNdG7FtccoA?si=R6IqX8YlH6mYZW_L @YouTubeより

内部告発文書調査のための第3者機関設置を求める申入書提出2024-05-19 18:05

                              2024年5月15日
兵庫県知事 斎藤元彦 様
  兵庫県議会議員 丸尾 牧

改めて内部告発文書調査のための第3者機関の設置を求める申入書

兵庫県は、5月7日前西播磨県民局長が今年3月に議員やマスコミなどに配布した内部告発文書について、知事や一部幹部職員を誹謗中傷し、多方面に流出させたことで、県政への信用を著しく損なわせたとして、その他の問題と併せ、停職3月の懲戒処分を発表しました。
この部分について、大きな違和感があり、意見を述べます。上智大学の奥山俊宏教授がXや新聞記事で、「通報内容に誤りや思い込みが若干含まれていても、刑法に抵触すると信じるに足る相当の理由があれば、法的保護の対象となる公益通報に該当する可能性がある」「文書の内容が嘘八百ではなく真実相当性がそれなりにあるのであれば、『公益通報』に該当し、文書を作成した県幹部職員への報復的処遇が違法性を帯びる可能性がある。」とコメントしています。少なくとも、その可能性があるのであれば、本件については、公益通報の判断を待ち、その上で処分を検討しても遅くはないはずです。県幹部職員が、知事が発言した「嘘八百」に沿う形で、影響力を行使しやすい人事課の調査を先行させ、公益通報委員会の結果も、外形的に縛ろうという意思があるのではないかと疑ってしまいます。

そこで、改めて、内部告発文書の事実関係を見てみます。
告発文書(例4)知事は驚異の衣装持ち。特にスポーツウェア。メーカーにすれば知事は動く広告塔。これも貸与と言えるかどうか。
この問題を人事課に聞くと、知事は、兵庫県内のスポーツメーカーから、Tシャツ3枚、ポロシャツ3枚、冬用トレーニングウェア上下セット(1枚ずつで2枚と換算)、夏用トレーニングウェア上下セット(同)、ベンチコート1枚、ベンチコートハーフサイズ1枚、シューズ3足(ウォーキングシューズ1足、ランニングニュース2足《黒とシルバー》)を提供され、イベント時等に着用しています。
県民局長は、告発文書の中で「貸与と言えるかどうか」と疑問を示していますが、事実関係は概ね間違いありません。
他にも、知事は、2023年12月9日姫路シリーズ神戸ストークス戦、12月9日ラグビーリーグワンコベルコ戦で53番のユニフォームを着ており、それも提供してもらっているようです。

内部告発文書⑥優勝パレードの陰で
「そこで、信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った。」
 私が、地域産業経済課に確認したところ、10月頃に中小企業への事業継続支援として、事業者への伴走支援を実施する金融機関に対する補助を継続することを決め、実際の支出はまだ先ですが、既に4億円の交付決定が行われています。その補助を受ける金融機関20社中12社が優勝パレードで寄付をした金融機関です。
 「前年度よりも補助総額が下がったから問題なし」ではなく、翌年度に継続が決まっていない事業が、なぜ継続されるようになったのか、その経緯について、もう少し掘り下げた調査が必要です。
また、内部告発文書では、「パレードを担当した課長はこの一連の不正行為と大阪府との難しい調整に精神が持たず、うつ病を発症し、現在、病気休暇中。」との記載があり、私も異動されたと聞いています。パレード寄付金を集める業務を行っていたと聞きますが、どのような業務に従事していたか、幹部職員から過度に負担を押し付けられていなかったのかなど、明らかにすることが必要です。

知事等の行動、言動等に関するアンケート結果
 アンケートでは、様々な指摘があるが、匿名であり、事実関係は不明である。ただ、知事のパワハラについては、21人中7人の指摘があり、具体的な記載もあります。県職員が知事に怒られないよう委縮している様子が窺えます。20m手前で公用車から降りて怒鳴り散らされた件は、前西播磨県民局長と同じ指摘です。パワハラ部分は県民局長の記載は正しいとのコメントもあります。イベント開催時にマスコミ取材がなかった時に怒鳴り散らされ、15分前に現場に着かなかったら運転手が交代させられるというのも立派なパワハラだと思います。文章を読んだ限りにおいては、いずれも常識の範囲を超えるパワハラに該当する行為だと考えます。他の幹部職員のパワハラ記述もあり、知事のパワハラの事実確認だけではなく、県全体として、パワハラアンケートなどを含めた実態調査と再発防止策の実施が必要だと思われます。
 物品供与についても、6人の指摘があります。知事は、ゴルフセットなどを貰っているという記載もあり、市川町のゴルフメーカーに直接聞き取りするなど再調査が必要です。パレードを行った民間企業から無料チケット等を貰うのは問題があり、事実関係を確認する必要があります。斎藤知事は53代目ということで、X上で、53番のユニフォームを着た写真が複数上がっています。2023年12月9日姫路シリーズでの神戸ストークス戦、同日ラグビーリーグワンでのコベルコ戦。知事の要望で53番のユニフォームを企業側に作成してもらい、提供してもらっているのであれば、企業側に過度に負担をかけ好ましくないと思います。
 はばタンペイなどの知事写真掲載は、県職員が自主的に掲載しているのかと思っていましたが、知事発案なのであれば、止めた方が良いと思います。知事が物品を配るイメージがつくものは、好ましくないと思います。
 人事配置の疑問も出されています。井戸知事時代のやり方から変わり、不満の出てくる部分はあるでしょうが、県職員がある程度納得出来る合理的な形にしないと、全体の力が大きく削がれていくことになります。それを、パワハラなど力を持ってコントロールしようとすれば、さらに逆効果になります。

2024年5月13日ネット記事ハンターの事実確認も必要です。
(抜粋)「内部告発に名前の出ているうちの2人から、私はハッキリと『知事選は斎藤で頼む。商工会でも応援してほしい』という趣旨のお願いをされましたから。うち1人に対して『金沢さんの方からも言われている』と難色を示すと『知事は斎藤に決まりや。こっちを応援しないとえらいことになるぞ』。県民にそんなこと言ってええのかと思ったので、とてもよく覚えています。内部告発は事実。選挙前に県職員が選挙運動していいのかなと思いました」

「優勝パレードに寄付した信用金庫がうちの会社の取引金融機関です。昨年12月の忘年会で信用金庫の幹部と話した時に、『兵庫県は、小さな信用金庫にまで寄付を求めてくる。すぐ返事しないでいると補助金がついた。そのお礼で寄付した。いい宣伝にはなったが、露骨だ』とぼやいていました。ハンターの内部告発記事などをSNSで送信してやったら、すぐに電話があって『こんなことが表になったら大変だ』と声は上ずり、すっかり動顛していました」
「表になったら大変」という言葉は、内部告発のような「事実」があるから発せられたと考えるのが自然だろう。
 
以上のことを踏まえ、私はこれまでの県の対応について、次のように判断致します。
前県民局長は、決して少なくない職員の中で当たり前に語られていたことを、文書に記しただけではないかと考えます。現時点における県の事実確認が不十分であり、正確性に欠ける部分はあるが、大まかな事実はあっているものが、かなり存在していると言えるのではないでしょうか。
前県民局長の内部告発文書について、パワハラ問題などを含め、まだはっきりしていないものや、新たな情報が明らかになってきている中で、誹謗中傷文と断定するのは、時期尚早です。事実確認の調査を継続すべきでしょう。また事実確認が不十分な中での懲戒処分は、極めて大きな問題があると考えます。

それらのことを踏まえ、次のことを申し入れます。
1. 第3者機関を設置し、告発文だけではなく、今回のアンケート結果の内容等を調査し、マスコミ記事も参考にし、パワハラなどを含め今回の内部告発文書問題の事実関係を明らかにすること。
併せて、複数の幹部職員が関与している可能性のある県庁内でのパワハラ実態把握のため、パワハラアンケート調査を実施すること。
人事課の調査結果を公表すること。
第3者機関は公開する共に、事務局を外部に委託し、委員には、専門家、県民などを公募し、知事、副知事、人事課などの意思を一切排除すること。
2. 知事がこの3年間に受け取った提供品の一覧表を作成し、その処理についても明らかにすること。(秘書課などで管理しているもの、返還したもの、廃棄したもの、個人で持ち帰ったもの)
3. 今後のあらゆる調査に、公平公正を期すため「嘘八百」を撤回すること。
4.パレード担当課長が4月に自死したという話が出ているが、事実関係とその経緯を明らかにすること。
5.以上の内容を明らかにした上で、県民、県職員などに広く意見を募り再発防止策を策定すること。

松枯れ防止のための農薬空中散布がやっと中止に!2023-12-05 14:25

2013年に兵庫県議会予算特別委員会で(全国で断トツ1位の散布面積であった)松枯れ防止のための農薬空中散布について質問し、農薬空中散布される地域で、健康被害アンケートを3度ほど取り、毎年の予算申しれで、健康被害が出る可能性があるからと中止を求めてきました。
新年度の予算申入書案に同様の内容を記載したところ、その農薬空中散布が、今年度から廃止になったという報告を受けました。

効率を優先し、住民の健康被害を考えない乱暴な事業でしたが、中止になって良かったです。ちなみに農薬は、ネオニコチノイド系の農薬でした。以下2013年予算特別委員会の質問です。

次に、松枯れ防止のための農薬空中散布についてお伺いする。
 全国では、松枯れ防止のために行う農薬空中散布は、地上散布、木に農薬を入れる樹幹注入、生物農薬、あるいは樹種転換などに切り替えられ、年々、散布面積は大きく減少していっている。その全国の流れに沿うように、延べ散布面積が全国第1位をキープし続けている兵庫県でも、散布面積は減ってきた。それでも、2011年度で見ると、兵庫県の散布面積が全国の15%程度を占め、農薬空中散布王国の座を譲ることはない。
 そこで、私は2008年から、農薬空中散布後の健康被害アンケート調査を毎年、場所を変えながら実施してきた。参考までに、2008年度から散布されている農薬は、チアクロプリド水和剤で、ネオニコチノイド系の農薬の一種と言われている。そのアンケートの中では、健康被害の可能性を示唆した人は、2008年、2009年、2011年と3回あり、計10名の方がいらっしゃった。いずれも医者の診断を受けたものではないので、因果関係の証朋はできていない。
 農薬空中散布の賛否については、総数では賛成が上回るが、地域ごとで見ると、5ヵ所のうち2ヵ所で反対が賛成を上回っており、反対も一定数いることが分かる。ただ、サンプル数が少ないので、これはあくまで参考にしかならない。
 なお、ネオニコチノイド系農薬については、安全だという意見がある一方、蜂だけではなくて人間の脳も侵され、発達障害の原因の一つになる可能性もあると話している脳神経科学者も存在している。また、アンケートの中では、農薬空中散布の時期から体調が悪くなるのでやめてほしいとの化学物質過敏症の方の意見もあった。
 2011年度、長野県では、農薬空中散布について、住民からパブリックコメントをとるなど住民の意見を聞いて、化学物質過敏症の人や小児等への影響については分からないが、影響の可能性を否定することもできないと考えられるため、より安全性の確保が求められるとの考え方をまとめた。そして、可能な場合は、農薬の空中散布は、住宅地から200メートル離した上で、道路沿いから150メートル以内では他の予防方法を活用、空中散布の風速の制限を秒速5メートルから秒速3メートルへと強化、より安全性の配慮が必要な場合には、有機リン系以外の薬剤使用を選択する。散布実施地から1キロメートル以内の集落・河川などで必要な場合は、気中濃度調査、水質調査を実施するとしている。
 また、従来から、農薬空中散布の住民への周知では、散布後1週間程度は散布地域に入らないこと、山菜等はとらないこと、農作物、牧草等は使用しないこと、ミツバチを疎開させることなどを伝えている。
 全国的にも、松枯れ防止の農薬空中散布の散布面積、事業費が減っている中、私は、兵庫県においても最低限、長野県に準じた対策とパブコメなどの対話手法をとるべきだと考えている。県当局の所見をお伺いする。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk22/af17_000000007.html