私がPTA会長をしていた時の祝辞2023-04-12 09:58

新入生の皆さんへ 私がPTA会長をしていた時の祝辞です。ご参考になれば幸いです。
祝 辞
新緑が芽吹き、新たな門出を祝うこの佳き日に、○○中学校にご入学される新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子様のご入学、心からお祝い申し上げます。
さて、新入生の皆さんは中学校生活に、何を期待しますか?友達作り、クラブ活動、勉強に専念するなどそれぞれいろんなプランがあると思います。
私の失敗談から皆さんに伝えられることがあるとすれば、「いろんな経験をすること」「友達を大切にすること」「仕事や生き方について考えてみること」です。
一つ目の「いろんな経験をすること」についてですが、
皆さんご存じのように、中学校では部活動があり、その活動の中で、様々な知識や技術を習得することが出来、さらに一緒に苦しさや楽しさも体験し、慰め合い、励まし合い、悩みも相談できる一生の友達を得ることが出来ます。
これから部活動は、週に平日一~二日、月に土日二日程度が休みになる方向です。その休みを使い、市や地域のイベントのお手伝いやごみ拾いなどの地域ボランティア活動に関わることもできます。人や社会の役に立つことで、ゲームでは味わえない充実感や満足感を得ることが出来ますし、その小さな動きが、社会の変化を繋がるかもしれません。
私は、高校生の時に、学校で募集があった献血を行ったことで、「人のために役に立てるんだ」ということに喜びを感じ、その後献血にはまり、現在までの回数は一〇〇回を超えています。
とにかく興味を持ったことは何でもチャレンジしてみて下さい。自分の世界がドンドン拡がっていき、皆さんの経験値になり、その先で、自分がやりたいことも見えてくるのではないでしょうか。
二つめは「友達を大切にすること」です。
友達作りは最初が肝心です。今日、この後、クラスに戻ったら、是非、周りの人に「この一年よろしくお願いします」と声をかけてみて下さい。友達の数だけ、楽しみが増えるのではないでしょうか。
また、尼崎市では学校に来なくなる不登校の生徒の割合が、非常に多い状況です。友達が少し変わっている、いつも一人でいるということなどで、関わりを避けるのではなく、本人の意思も尊重しながら、「おはよう」「一緒にご飯食べない」と一声かけるなど、心配りをしていただければ幸いです。友達は一生の財産になります。皆で一緒に笑って、泣いて、喧嘩して、支え合って、3年間を素敵な時間にして下さい。
三つ目は、「仕事や生き方について考えてみることです」
 皆さんは、将来の夢を持って人もいると思いますが、まだ将来の仕事について、決めていない人もたくさんいるでしょう。両親を含め、周りで働いている人の話を聞く、働いている人の姿を見て、将来、何になりたいのか、じっくり考えてみて下さい。
そして、将来の仕事の候補が見つかれば、何をどのようにすれば、その仕事につけるのかも調べてみてください。小学生までは、夢で良かったのですが、中学生になったのですから、その夢を実現するための、具体的な方法を調べ、その実現のための一歩を踏み出して下さい。
皆さんは、まだ中学生なので、本気でその夢を実現させようと思い、本気で努力をすれば、その夢は必ず叶うと信じます。
保護者の皆様 本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。子どもたちは、小学生から中学生になり急に大人びた感がありますが、思春期なので、ご家庭でも多くの困難が待ち受けているでしょう。特に娘を持つお父さんは、家庭内で居場所がなくなって行く可能性があります。私もその経験者の一人です。
ここ日新中学校では、「親父の会」が立ち上がり、体育大会の門番や夜回りをすると共に、懇親会もチラホラ開き、家庭内で孤立する父親同士が慰め合う場も用意されています。親父も子どもたちのために何かしたいという気持ちで昨年度正式にスタートしました。母親や祖父母の皆さんの参加も大歓迎です。是非、おやじの会にもご参加下さい。
また、PTAでは、制服のリサイクルなど、新たな活動をスタートしています。PTA活動が、有効で効率的なものとなるように、皆さんの知恵と力をお貸し下さい。どうぞ宜しくお願い致します。
先生方、また新たな三年間が始まりますが、子どもたちが多感な時期だからこそ、大変だとは思いますが、一方でやり甲斐もあると思います。三年後、子どもたち全員が、一緒に卒業出来るよう宜しくお願い致します。
 ご来賓の皆様 本日はお忙しい中、子どもたちの入学を共にお祝いしていただきありがとうございます。子どもたちは、しばらく慣れない状況での通学になりますが、地域で見守っていただければ幸いです。
 最後に新入生の皆さんに、二年前に日本に来られた元ウルグアイ大統領ホセムヒカさんの言葉を贈り、お祝いの言葉とさせていただきます。
「人は苦しみや敗北から多くを学ぶ。以前は見えなかったことが見えるようになるから。人生のあらゆる場面で言えることだが、大事なのは失敗に学び、再び歩み始めることだ」
明日からの中学校生活を、夢の実現の第一歩として下さい。
平成三〇年四月十一日
尼崎市立日新中学校PTA会長 丸尾 牧

中学校PTA会長をしていた時の卒業式のご挨拶2023-03-20 21:48

祝 辞

三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。何よりまず、多くの親の気持ちを代弁させていただくと、「生まれてきてくれてありがとう。」「ここまで大きく育ってくれてありがとう」と心から思っています。皆さん一人一人の存在に喜びを感じ、皆さんから生きる力をもらっています。

ここで、卒業生の皆さんには、私の失敗談をお伝えし、皆さんの人生のヒントになることを、見つけていただければと思います。
私は、中学生の時に、体育の先生になりたいと思っていましたが、高校一年生の時に先輩と喧嘩して水泳部を辞め、推薦入学の道が断たれ、その夢は諦めました。高校三年生の時に、自動車整備士になりたいと思い、大学は工学部に入りました。しかし、大学を卒業して始めた仕事は、有機野菜を販売する八百屋でした。

それは、大学生の時に、環境問題や食の安全性について書かれた本を読み、問題意識を持ち始め、併せて癌になったジャーナリストの闘病記を読み、人が生きている時間は限られており、一日一日を大切に過ごすことを学んだからです。
その時期に祖父母を、火事で一瞬のうちに亡くしたことも、私の人生を大きく変えるきっかけになりました。
「人は何のために生きているのか?」長期間悩み、出した私の答えは、「人は所詮動物であり、子孫を残すことが大きな役割のひとつ」、併せて、子どもを産む産まないに関わらず、「子どもたち次の世代が安心して生きていける、暮らしていける、住みよい環境を残すことがもう一つの大きな役割」だと強く思うようになりました。

そして、その実現のために出した答えが、環境と人に優しい有機野菜の八百屋の開業でした。その「テーマ」の延長線上で現在兵庫県議をしています。
皆さんは、私のように右往左往しないよう、今から、生きる目的、意味を考え、仕事に関して、沢山の人の話を聞き、働いている人の姿を見て、将来の職業についてじっくり考えてみていただきたいと思います。

そんな人生の選択をしてきた私が、今まで最も楽しかったと思うことは、たくさんの人と出会えたことです。多くの友人・知人、八百屋のお客さん、先生方、PTAの方々、そして父・母、家族との出会いです。一人一人から大切なことを学び、喜びや悲しみを分かち合い、様々な場面で応援してくれました。
一方、最も大きな心残りのひとつは、中学一年生の時に仲の良かった友人との別れです。些細なことで喧嘩をし、口を聞かなくなり、そのまま中学校を卒業し、それきりになっています。もし、皆さんの中で友達と喧嘩をしたままになっている人がいれば、今日が最後の仲直りのチャンスです。「またな」「今までありがとう」何でもいいので、勇気を出してひと言声をかけてみて下さい。中学生の時の友達は、一生の友達になります。出会いを大事にして下さい。
迷った時は、いろんな人に意見を聞き、自分で納得するまで調べること。新聞や本も、社会の流れを知るのに、とても役立ちます。地域の問題、環境の問題、人権の問題、平和の問題など全ての問題は繋がっており、その解決のために皆さんが出来ることがあるかもしれません。人を助けることで、自分の存在を確認でき、生きていることの喜びが湧いてきます。

これからも自分の人生を、自らの力で切り開き、思い切り楽しみ、自分が納得のできる道を歩んで下さい。皆さんのことをいつまでも応援しています。
保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。また、この三年間、PTA活動にご協力をいただき、本当にありがとうございました。これから数年間は、子どもたちにとって、進学、就職、結婚など、次々と人生の岐路を迎えます。
現尼崎市教育長が、以前に「自分が経験した以上の困難に直面しても、それを乗り越えられる子供に育てることが大事だ」と述べられていました。私もそう思います。これから私たちは、子どもたちのことを、ずっと後ろでそっと見守る程度でいいのかもしれません。
校長先生はじめ先生方には、この三年間子どもたちを立派に育てていただき、本当にありがとうございました。子どもたちにとって、何よりの財産は、本気で向き合ってくれた先生方と出会えたことです。これからも、子どもたちが学校を訪ねたときや街角で見かけた時は、今まで通り、お声をかけていただければ幸いです。

ご来賓の皆様、本日はご多用中の中、子どもたちの卒業を共にお祝いしていただき誠にありがとうございます。これからも、子どもたちが社会そして地域の担い手へと育ってくれるよう、温かく見守っていただきたく存じます。

最後に卒業生の皆さんに、詩人である相田みつをさんの二つの詩を贈り、お祝いの言葉とさせていただきます。
「私がこの世に生れてきたのは 私でなければできない仕事が 何かひとつこの世にあるからなのだ。」「幸せはいつも自分の心が決める」
皆さんも自分探しの旅を始めて下さい。ご卒業おめでとうございます。
平成30年3月9日 尼崎市立日新中学校PTA会長 丸尾 牧

以前PTA会長として、卒業式で卒業生に贈った言葉2022-03-11 17:27

昨日が中学校の卒業式でした。
以前PTA会長として、卒業式で卒業生に贈った言葉です。
卒業生の皆さんには、「命を次に繋ぐこと」(より良い社会を子どもたちに手渡していくこと)を考えながら、これからの人生を精一杯楽しんでいって欲しいと思います。
祝 辞
三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。何よりまず、多くの親の気持ちを代弁させていただくと、「生まれてきてくれてありがとう。」「ここまで大きく育ってくれてありがとう」と心から思っています。皆さん一人一人の存在に喜びを感じ、皆さんから生きる力をもらっています。
ここで、卒業生の皆さんには、私の失敗談をお伝えし、皆さんの人生のヒントになることを、見つけていただければと思います。
私は、中学生の時に、体育の先生になりたいと思っていましたが、高校一年生の時に先輩と喧嘩して水泳部を辞め、推薦入学の道が断たれ、その夢は諦めました。高校三年生の時に、自動車整備士になりたいと思い、大学は工学部に入りました。しかし、大学を卒業して始めた仕事は、有機野菜を販売する八百屋でした。
それは、大学生の時に、環境問題や食の安全性について書かれた本を読み、問題意識を持ち始め、併せて癌になったジャーナリストの闘病記を読み、人が生きている時間は限られており、一日一日を大切に過ごすことを学んだからです。
その時期に祖父母を、火事で一瞬のうちに亡くしたことも、私の人生を大きく変えるきっかけになりました。
「人は何のために生きているのか?」長期間悩み、出した私の答えは、「人は所詮動物であり、子孫を残すことが大きな役割のひとつ」、併せて、子どもを産む産まないに関わらず、「子どもたち次の世代が安心して生きていける、暮らしていける、住みよい環境を残すことがもう一つの大きな役割」だと強く思うようになりました。
そして、その実現のために出した答えが、環境と人に優しい有機野菜の八百屋の開業でした。その「テーマ」の延長線上で現在兵庫県議をしています。
皆さんは、私のように右往左往しないよう、今から、生きる目的、意味を考え、仕事に関して、沢山の人の話を聞き、働いている人の姿を見て、将来の職業についてじっくり考えてみていただきたいと思います。
そんな人生の選択をしてきた私が、今まで最も楽しかったと思うことは、たくさんの人と出会えたことです。多くの友人・知人、八百屋のお客さん、先生方、PTAの方々、そして父・母、家族との出会いです。一人一人から大切なことを学び、喜びや悲しみを分かち合い、様々な場面で応援してくれました。
一方、最も大きな心残りのひとつは、中学一年生の時に仲の良かった友人との別れです。些細なことで喧嘩をし、口を聞かなくなり、そのまま中学校を卒業し、それきりになっています。もし、皆さんの中で友達と喧嘩をしたままになっている人がいれば、今日が最後の仲直りのチャンスです。「またな」「今までありがとう」何でもいいので、勇気を出してひと言声をかけてみて下さい。中学生の時の友達は、一生の友達になります。出会いを大事にして下さい。
迷った時は、いろんな人に意見を聞き、自分で納得するまで調べること。新聞や本も、社会の流れを知るのに、とても役立ちます。地域の問題、環境の問題、人権の問題、平和の問題など全ての問題は繋がっており、その解決のために皆さんが出来ることがあるかもしれません。人を助けることで、自分の存在を確認でき、生きていることの喜びが湧いてきます。
これからも自分の人生を、自らの力で切り開き、思い切り楽しみ、自分が納得のできる道を歩んで下さい。皆さんのことをいつまでも応援しています。
保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。また、この三年間、PTA活動にご協力をいただき、本当にありがとうございました。これから数年間は、子どもたちにとって、進学、就職、結婚など、次々と人生の岐路を迎えます。
現尼崎市教育長が、以前に「自分が経験した以上の困難に直面しても、それを乗り越えられる子供に育てることが大事だ」と述べられていました。私もそう思います。これから私たちは、子どもたちのことを、ずっと後ろでそっと見守る程度でいいのかもしれません。
校長先生はじめ先生方には、この三年間子どもたちを立派に育てていただき、本当にありがとうございました。子どもたちにとって、何よりの財産は、本気で向き合ってくれた先生方と出会えたことです。これからも、子どもたちが学校を訪ねたときや街角で見かけた時は、今まで通り、お声をかけていただければ幸いです。
ご来賓の皆様、本日はご多用中の中、子どもたちの卒業を共にお祝いしていただき誠にありがとうございます。これからも、子どもたちが社会そして地域の担い手へと育ってくれるよう、温かく見守っていただきたく存じます。
最後に卒業生の皆さんに、詩人である相田みつをさんの二つの詩を贈り、お祝いの言葉とさせていただきます。
「私がこの世に生れてきたのは 私でなければできない仕事が 何かひとつこの世にあるからなのだ。」「幸せはいつも自分の心が決める」
皆さんも自分探しの旅を始めて下さい。ご卒業おめでとうございます。
平成30年3月9日 尼崎市立日新中学校PTA会長 丸尾 牧
H29年卒業式
元ウルグアイ大統領ホセヒムカさんの言葉を贈り、お祝いの言葉とさせていただきます。
「人は苦しみや敗北から多くを学ぶ。以前は見えなかったことが見えるようになるから。人生のあらゆる場面で言えることだが、大事なのは失敗に学び、再び歩み始めることだ」

兵庫県公立高校推薦入試 コロナ感染等による欠席時の追試決定!2022-02-10 17:26

 2月15日実施予定の兵庫県公立高校の推薦入試について、コロナウイルス感染等により、欠席した場合、追試がなかったことから、追試の実施を求める声が上がっていました。
 私は県議会文教委員であったことから、大阪府、京都府に問い合わせ、大阪府教委では推薦入試の欠席者について、一般入試の追試日に推薦入試の追試を実施することを確認しました。京都府は対応なし。
 そこで私は、県教委に対し、生徒の中で、コロナ感染者が拡大し、中学校において、学級閉鎖・学年閉鎖などが相次いでいる現状を考えると、「推薦入試の追試が必要」であると伝えました。
 それは、推薦入試しか、受験が出来ない学科があるからです。
 その要請、県民からの意見などを受け、今日、県教委から私の方に連絡がありました。
 その内容は「推薦入試で100%の定員を確保する学科は、追試(特別選抜)を実施する」。これで、万一コロナ感染して、推薦入試当日に欠席しても、希望する学科を受験出来るようになりました。
 しかし、推薦入試の追試(特別選抜)の日が、一般入試と同日なので、推薦入試の追試(特別選抜)を受ける場合は、一般入試を受験出来なくなります。
 また、推薦入試において、普通科単位制や総合学科など定員の50%しか合格者を取らない学科は、追試(特別選抜)を実施しないことから、一般入試は、お住いの学区内にある学科(単位制、総合学科を含む)しか受験出来なくなります。
 日程が詰まり、かなり厳しい状況ですが、14日の文教常任委員会で、さらなる改善が出来ないか求めていきます。
資料1枚目 説明資料

50周年記念式典での実行委員長(丸尾)の式辞2021-11-01 13:35

「次の世代にバトンを手渡せる、社会を繋げることが出来る、当事者意識を持った子どもたちを育てていかなければいけません。」

野山が秋の色に染まり始め、秋晴れの今日この良き日に、50周年記念式典を迎えられたことを、衷心よりお喜び申し上げます。また、50周年記念式典がこのように盛大に開催できますことを、心より感謝いたします。
これもひとえに、立花南小学校をこれまで支えていただいたご来賓の皆様、歴代教職員、教育委員会の皆様、PTAの皆様、同窓会の皆様、地域の皆様などのお蔭です。本当にありがとうございます。

さて思い起こすと、立花南小学校3期生の私は、51年前に立花小学校に入学しました。翌年4月に立花南小学校は開校したのですが、立花小学校を間借りしたままで、プレハブの校舎でしばらく過ごし、11月後半に、完成した現在の校舎に、2年生の時に移転しました。学校の帰りに、校舎の北側にあった田んぼで、ザリガニ取りなどをしたことを、今でも鮮明に覚えています。

私が再び、立花南小学校に関わるようになったのは、私の子どもが立花南小学校に入学してからです。PTA会長をさせていただく中で、先生方をはじめ、たくさんの方の力を借りて、PTA内におやじの会を立ち上げ、親子料理教室やキックベースボール大会の開催、体育大会の後片付けなどを行ってきました。おやじの会は、家で居場所のないおやじが、お互い慰め合う会でもあり、心安らぐ場でもありました。
その他にも、PTAで自主活動を支援し、食育サークルやコーラスグループなども活発に活動しました。

そして、今、たくさんの教育課題が学校現場には山積しています。オンライン授業の実施などICTの活用、基礎学力の向上、不登校生徒の増加などです。

先日、元麹町中学校校長で現在横浜市内の私立中高一貫校校長の工藤勇一氏の講演を聞く機会がありました。
講演の導入部は、地球温暖化により地球環境が極めて深刻化しているという話から始まりました。私たち人類は、人口爆発、食料問題、環境問題で、岐路に立たされており、学校現場では、その解決のため、考え、行動することが必要だと話されました。
その上で、工藤校長は、学校には大事な目的がある。「子どもたちが社会の中でより良く生きていけるよう学べる場にすること」「学校を、よりよい持続可能な社会をつくる実践の場にすること」と述べられました。
最後に、今の子どもたちは与えられることになれ、あらゆることに当事者意識を持てなくなっていると話され、その対策として、学校で上位目標を確認し、生徒全員に当事者意識を持ってもらうことが大事だと強調されました。
きっとそれは難しいことではなく、足元から始められることなのだと思います。先日神戸市教育委員会が校則の見直しについて発表しました。「各学校は、ルールについて毎年度見直す校内組織を設置。学級活動や児童・生徒会活動で、児童・生徒が話し合う場を毎年度設ける。」というものです。まずは、子どもたちが校則変更を提案するルール作りからスタートです。

2019年の日本財団が行った9カ国の17歳~19歳の若者を対象とした国や社会の意識調査では、「自分は責任がある社会の一員だと思う」と答えたのが、他国平均90%であったのに対し、日本の若者は約45%。「自分で国や社会を変えられると思う」と答えたのは、他国平均約60%に対し、日本の若者は約18%でした。

私たちは、次の時代に何を手渡していくのでしょうか。50周年記念事業は、その中身を確認する場でもあります。先人が築き上げた歴史、伝統、文化などと共に、より良い社会を、引き継いでいくこと、手渡していくことが大事だと私たちは考えています。
子どもたちに豊かな地球環境を手渡すこと、平和な社会を手渡すこと、豊かな地域社会を手渡すことが私たちに与えられた役割です。併せて、次の世代にバトンを手渡せる、社会を繋げることが出来る、当事者意識を持った子どもたちを育てていかなければいけません。
それが、立花南小学校の60年、70年、100年へと繋がっていくのだと信じます

最後に、改めまして、今日ご出席のご来賓の皆様、そして実行委員会委員の皆様、立花南小学校に関わっていただいた全ての方に感謝の意を表すと共に、皆様のご健勝とご多幸をお祈りし、私の挨拶とさせていただきます。

 令和3年10月30日 立花南小学校50周年記念事業実行委員会委員長 丸尾 牧