姫路市教委などに 学校給食異物混入対策の強化を求め申し入れ ― 2016-02-11 12:29
この間、神戸市立小学校、阪神間小中学校における学校給食の異物混入について実態を公表し、改善を求めて来ました。
昨日は、姫路市など兵庫県内にある人口が5万人以上の自治体で、学校給食の異物混入の資料が入手できたところに実態を明らかにすると共に対策強化を申し入れました。
姫路市の学校給食の異物混入は昨年度73件。その内訳は虫24件、毛髪18件、ビニール片14件など。
加古川市の学校給食の異物混入は、昨年度32件。その内訳は、虫・毛髪各5件、ナイロン・骨各3件、金属・他の食品・油かす各2件、プラスチック・シール・カビ・焦げ・植物・汚れ・生地カス・フッ素樹脂・塗装片・不明が各1件。担当課に、金属とは具体的に何なのか聞きましたが、回答してもらえませんでした。
明石市の小学校給食の異物混入は昨年度28件。その内訳は、毛髪6件、虫4件、さび2件、回転ガマのスコップの破片(1.3cm)などでした。
高砂市の小学校給食の異物混入は昨年度23件。その内訳は、毛髪9件、虫5件、ビニール片4件、プラスチック片1件、金属片(ザルの一部)1件など。
豊岡市の学校給食の異物混入は昨年度14件。その内訳は、虫5件、ビニール片4件、毛髪1件、麦ご飯に入ったごみ1件など。
三田市における昨年度の小学校給食の異物混入は8mmの特殊ネジが、マーミナチャンプルーに入った1件のみ。
以上のような学校給食の異物混入の背景には、現場での異物混入に対しての緊張感のなさが考えられる一方で、調理体制等が十分ではなく、調理時間に余裕がないことも考えられます。その体制の点検が必要です。
また、自治体によっては、学校給食の異物混入時の対応マニュアルが策定されているところといないところがあります。マニュアルのない自治体は、マニュアルを策定し、マニュアルのあるところは、現状で十分であるのか、実際に現場で周知徹底されているのかの点検、対応マニュアルの充実が必要です。
三田市では、特殊ねじが混入し、加古川市では、塗装片が混入していましたが、想定できない異物の混入時は、その原因を徹底的に調査し、再発防止に努める必要があります。
また、問題の大きい異物混入時は、随時、公表が必要ですし、年に一度異物混入状況を公表することも、現場に緊張感をもたらし再発防止には有効です。もちろん問題がある時は保護者に連絡を入れることも不可欠です。よって、以下の申し入れを致します。
申し入れ事項
・食材に異物が混入しないよう衛生管理を徹底すること。
・調理業務に係る職員体制を点検すること。
・異物混入マニュアルを点検、見直しすると共に、現場で活用できる概要版などを作成すること。
・問題が大きい異物の混入時は、随時その内容を公表すると共に、年に1回異物混入の状況を市民に公表すること。
・問題があった時は保護者に通知すること。
神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201602/0008794981.shtml
昨日は、姫路市など兵庫県内にある人口が5万人以上の自治体で、学校給食の異物混入の資料が入手できたところに実態を明らかにすると共に対策強化を申し入れました。
姫路市の学校給食の異物混入は昨年度73件。その内訳は虫24件、毛髪18件、ビニール片14件など。
加古川市の学校給食の異物混入は、昨年度32件。その内訳は、虫・毛髪各5件、ナイロン・骨各3件、金属・他の食品・油かす各2件、プラスチック・シール・カビ・焦げ・植物・汚れ・生地カス・フッ素樹脂・塗装片・不明が各1件。担当課に、金属とは具体的に何なのか聞きましたが、回答してもらえませんでした。
明石市の小学校給食の異物混入は昨年度28件。その内訳は、毛髪6件、虫4件、さび2件、回転ガマのスコップの破片(1.3cm)などでした。
高砂市の小学校給食の異物混入は昨年度23件。その内訳は、毛髪9件、虫5件、ビニール片4件、プラスチック片1件、金属片(ザルの一部)1件など。
豊岡市の学校給食の異物混入は昨年度14件。その内訳は、虫5件、ビニール片4件、毛髪1件、麦ご飯に入ったごみ1件など。
三田市における昨年度の小学校給食の異物混入は8mmの特殊ネジが、マーミナチャンプルーに入った1件のみ。
以上のような学校給食の異物混入の背景には、現場での異物混入に対しての緊張感のなさが考えられる一方で、調理体制等が十分ではなく、調理時間に余裕がないことも考えられます。その体制の点検が必要です。
また、自治体によっては、学校給食の異物混入時の対応マニュアルが策定されているところといないところがあります。マニュアルのない自治体は、マニュアルを策定し、マニュアルのあるところは、現状で十分であるのか、実際に現場で周知徹底されているのかの点検、対応マニュアルの充実が必要です。
三田市では、特殊ねじが混入し、加古川市では、塗装片が混入していましたが、想定できない異物の混入時は、その原因を徹底的に調査し、再発防止に努める必要があります。
また、問題の大きい異物混入時は、随時、公表が必要ですし、年に一度異物混入状況を公表することも、現場に緊張感をもたらし再発防止には有効です。もちろん問題がある時は保護者に連絡を入れることも不可欠です。よって、以下の申し入れを致します。
申し入れ事項
・食材に異物が混入しないよう衛生管理を徹底すること。
・調理業務に係る職員体制を点検すること。
・異物混入マニュアルを点検、見直しすると共に、現場で活用できる概要版などを作成すること。
・問題が大きい異物の混入時は、随時その内容を公表すると共に、年に1回異物混入の状況を市民に公表すること。
・問題があった時は保護者に通知すること。
神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201602/0008794981.shtml
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