神戸市立小学校の学校給食で釘、ホッチキスの芯が混入2016-01-25 22:39

 緑の党兵庫県本部として、神戸市長、教育長に、小学校給食の異物混入に対する対策の強化を申し入れました。
 一昨年11月から始まった神戸市の中学校給食において、咋年7月までに86件の異物混入があることが、新聞報道等で取り上げられました。その内訳ですが、混入の半分は髪の毛やまつげ、2割はビニール片や紙片、その他の3割は虫や木片などですが、業者が使っていた金属製の網かごの一部が入ったことがありました。
 このような状況は神戸市に限ったことではなく、先日、丸尾が調べた尼崎市、西宮市、伊丹市、川西市、芦屋市、宝塚市の学校給食でも異物混入があり、その中には壁の塗装片や缶の切れ端、絆創膏などが混入していたことも明らかになりました。
同様に神戸市立の小学校でも問題があるのではないかと考え、緑の党兵庫県本部として、2014年度の学校給食の異物混入について情報公開請求したところ、小学校で123件の異物混入があることがわかりました。
 虫30件、毛髪10件などの混入もありましたが、これらは配膳時に入った可能性もあり、必ずしも、学校側、調理員に責任があるものとは言えませんが、調理段階で異物が入らないよう再チェックは必要です。油かす・油の汚れ8件、こげ3件、うろこ1件の混入は、許容範囲であり大きな問題ではないでしょう。
しかし、ビニール片や紙片24件、プララスチック片1件は、調理時に混入した可能性が高く、調理工程の見直しを含め、異物が混入しないよう対策を取ることが求められます。
 最も大きな問題は、怪我はなかったようですが、ホッチキスの針4件、釘(1.5cm)が1件入っていたことです。万一、児童の口に入れば、怪我をする可能性のある重大な事例です。万一、いたずらであれば、傷害罪に問われる可能性もあるものですが、現在まで、それらが混入した原因はわかっていません。
 以上のような学校給食の異物混入の背景には、現場での異物混入に対しての緊張感のなさが考えられる一方で、調理体制等が十分ではなく、調理時間に余裕がないことも考えられます。その体制の点検が必要です。
 また、神戸市は、年度当初に、学校給食の異物混入時の対応マニュアルが記載されている「運営の手引き」を各学校へ配布していますが、その内容が周知徹底されていないことも、今回のような事例が起きた一因だと考えられます。その対応マニュアルの点検、見直し、そして衛生管理の周知徹底をお願いします。
さらに、釘やホッチキスのように、本来、給食に混入しないものが入った時は、その原因を徹底的に調べ、再発防止に活かす必要があります。 
 最後に、異物の混入については、問題のあるものに限って年に一度公表するなどの取り組みも必要です。また、問題のある異物が混入した時は、保護者に連絡を入れることが不可欠です。よって、以下の申し入れを致します。
申し入れ事項
・食材に異物が混入しないよう衛生管理を徹底すること。
・調理業務に係る職員体制を点検すること。
・異物混入マニュアルを点検、見直しすること。
・年に1回異物混入の状況を市民に公表すること。
・問題があった時は保護者に通知すること。

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