学校給食 缶の切れ端、絆創膏、壁の塗装片が混入?!2015-12-01 16:16

阪神間自治体学校給食
缶の切れ端、プラスチックキャップ、絆創膏、壁の塗装片が混入?!
阪神間自治体に 学校給食の異物混入に対する対策の強化を求めました。
 神戸市の問題を契機に、私は、尼崎市、西宮市、伊丹市、川西市、芦屋市、宝塚市の学校給食の異物混入状況を調べました。
 その結果、昨年度、尼崎市では、ご飯を入れる食缶にねずみの糞がついていたという1件を含め69件の異物混入がありました。内訳は、虫、髪の毛がそれぞれ12件、骨片、木片6件、ビニール片5件です。気になる異物は、柔らかい金属片1件、鉄錆1件、壁の塗装片1件(中華スープ)、消しゴムの断片1件(児童の服についていた可能性あり)です。
宝塚市では、12件の異物混入があり、虫4件、毛髪2件、ビニール片1件、木片1件。気になる異物は、小さな金属片1件、絆創膏1件(ブロッコリーソテーのミンチに混入していた可能性あり)。
西宮市は、食材起因37件で内訳は髪の毛11件、虫7件、天板テフロン1件、スポンジ1件、獣毛1件、調理起因52件で内訳はビニール片16件、髪の毛5件、たわしの毛3件、ゴム手袋片2件、バター包み紙1件、プラスチックキャップ1件(牛肉トマトソース煮 葡萄酒のキャップ)、缶の切れ端1件(ミックスフルーツ 5㎜)、ざるの切れ端1件、ナイロンたわしのくず1件。
 伊丹市は、26件、プラスチック、毛髪が各6件、虫5件、気になる異物は、黄と黒のゴム製の異物1件(野菜マリネ)。
 川西市は、12件で、気になる異物は食材に混入していたたわしの毛が1件とチューインガム1件(子どもが食べていたものが入った可能性あり)。芦屋市は1件で、たわしの破片。
 昨年度の異物混入の状況は以上ですが、児童の配膳時に、髪の毛が混入したり、虫が混入する場合も有り、必ずしも学校側、調理業者などに、責任がある場合ばかりではありませんが、一方で、ビニール片や、バターの包み紙、ゴム手袋片など調理段階で気をつけていれば混入しないものが、混入しているのも事実です。
 西宮市の缶の切れ端、プラスチックキャップ、宝塚市の絆創膏、尼崎市の壁の塗装片の混入は論外です。
 その背景には、現場での異物混入に対しての緊張感のなさが考えられる一方で、調理体制等が十分ではなく、時間に余裕がないことも考えられます。
異物混入時の対応マニュアルがあるのは、6市のうち宝塚市と伊丹市、芦屋市ですが、宝塚市のマニュアルは、調理器具の点検や被服等の点検、食材を入れた袋などの切れ端はすぐに決められた場所に捨てることや、包丁の刃先や金網ザルの金属片等が健康に影響を及ぼすと判断される異物が混入した時は、調理の中断や、場合によっては給食の提供を中止することも記載されています。
 こういうものは、事前にルール作りしておけば、対応できるものもあります。さらに、異物の混入については、問題のあるものに限って年に一度公表するなどの取り組みも必要なように感じます。また、変な異物の混入時は、保護者に連絡を入れることが必要です。
申し入れ事項
食材に異物が混入しないよう衛生管理を徹底すること。異物混入マニュアルを作成すること。年に1回異物混入の状況を市民に公表すること。問題があった時は保護者に通知すること。           以上

阪神間自治体における学校給食の異物混入の一部2015-12-02 09:44

昨日、県議として、阪神間の各市長、教育長宛に「学校給食の異物混入に対する対策充実を求め」申し入れ書を提出しましたが、そこに記載した学校給食の異物混入の一部です。
申し入れ書では、衛生管理の徹底、異物混入時のマニュアル作り、市民への公表等を求めています。

参議院選挙に向け 政党と市民の対話集会が開催される2015-12-05 20:04

 今日、神戸市で、民主党、共産党、社民党、新社会党、緑の党グリーンズジャパンのメンバーが一堂に会し、市民との対話集会が開催されました。維新の党の井坂さんはメッセージの紹介、生活の党と山本太郎と仲間たちは欠席でした。安保関連法に反対するママと有志の会のメンバーも参加していました。
 集団的自衛権の行使を伴う安保法を見直し、廃止するために、次の参議院議員選挙では、幅広く連携していきたいと思います。

明日 兵庫県議会で一般質問を行います 議会傍聴大歓迎!2015-12-07 20:12

12月8日(火)午後1時45分~2時30分です。
質問予定項目
子宮頸がんワクチン副反応の被害者救済について
学校給食の異物混入について
地球温暖化防止対策について(CO2削減目標及び再生可能エネルギー導入計画量の見直し、CO2削減と石炭火力発電所建設について)
原子力防災対策について(原発の安全性を評価する第3者機関の設置について、モニタリングポスト設置・安定ヨウ素剤の備蓄について)
リビングウィルについて
園田西武庫線の建設について(道路計画の修正について)
県議会の傍聴大歓迎です。質問はネット中継(ライブ・録画)でも見ることができます。

兵庫県議会HP
http://www.hyogokengikai.jp/broadcast/rokuga201512.html

西宮市長「学校給食が県議の行為と新聞の断片的情報発信によって信頼が損なわれた」???2015-12-10 13:25

 12月1日、私は阪神間6市の学校給食の異物混入について情報公開請求し、209件の異物混入があったことを明らかにしました。
 各市の件数は、西宮市89件(中学校含む)、尼崎市69件、伊丹市26件、宝塚市12件、川西市12件、芦屋市1件。 
 その内容を公表したことについて、西宮市長の活動日記で、「県議の行為と新聞での断片的な情報発信によって、西宮市の給食の信頼が大きく損なわれた」と書き込まれました。
併せて「新聞だけ見れば、西宮市に給食が他よりよほど杜撰に運営されているようにもとれます。まるで西宮市の給食で年間89件ものガラス片が混入していたかのようにもとれます」と。
 そして、「西宮市は児童数が最大で、中学校にも給食があること。『ご飯の焦げ』『米ぬか』『食肉の筋』などそもそも異物と言えないものが含まれていること。毛髪については、教室内での配膳時に混入したケースがほとんどと思われること。虫は、農薬の使用を制限しているので、付くこともあること。ビニール片など食品包装の切れ端も報告がある。健康被害につながる可能性のあるものは2件あった。事前に除去し大事には至っていない。」(一部要約)などと説明しています。

 自治体名と異物混入の具体的な中身について、新聞記事の文中で書かれていたのは、尼崎市5紙、宝塚市4紙、西宮市2紙、伊丹市・川西市・芦屋市1紙で、異物混入件数以外、西宮市にスポットはあまり当たっていませんでした。ところが西宮市長は「ガラス片が混入していたかのようにもとれます」とこちらが全く使用していない「ガラス片」という言葉を使い、冷静さ欠いたミスリードを行っています。

 西宮市での異物混入の状況を改めて確認してみると、「業者が納入する食材に混入していたものが37件で、内訳は毛髪11件、虫7件、天板テフロン1件、スポンジ1件、獣毛1件など。調理段階での混入は、ビニール片16件、毛髪5件、たわしの毛3件、ゴム手袋片2件、バター包み紙1件、プラスチックキャップ1件、缶の切れ端1件、ざるの切れ端1件、ナイロンたわしのくず1件、発砲スチロール1件、アルミホイル片1件、小石1件など」です。
 
 缶の切れ端やたわしの毛、ゴム手袋片など、他自治体と同様、西宮市の学校給食において、衛生上、疑問に思われるものが、少なからず混入していたのも事実です。
 教室で混入した可能性のある髪の毛は、西宮市の資料によると4件で、調理段階で混入した可能性があるのは5件です。「毛髪について、教室内での配膳時に混入したケースがほとんどと思われる」という西宮市長の説明は、事実と異なります。
 そもそも異物と言えないものについて、西宮市が作成した「西宮市学校給食異物混入状況」を再確認して見ると、私の判断では、ぬか、豚の筋、油の焦げなど9件ありました。これらは、西宮市が異物として整理したものですが、私も対象から外してもいいのではないかと思います。

 以上の内容から考えると、西宮市長のブログで、「県議の行為と新聞の断片的な情報発信によって、西宮市の学校給食の信頼が大きく損なわれた」「くだんの県議におかれましても、不用意な情報発信で余所の市民を不安にさせることについては再発防止に努めていただきたい」との主張は責任転嫁としか見えず、納得のできる合理的なものではありません。

 まずは、西宮市長として、事実に即した説明を行い、異物混入の事例を定期的に市民に公表するなど情報公開をきちんと行った上で、異物混入の再発防止策をとっていただくようお願いします。

 なお、私は、県民の安全、安心な社会づくりを進めるため、これからも、学校給食だけではなく様々な課題に対して、県議会の場だけではなく、市町に対しても、積極的に申し入れ等を行っていきます。学校給食の衛生管理は、県の事務であることも申し添えておきます。

 添付資料は西宮市から入手した西宮市学校給食異物混入状況(調理に起因すると考えられるものの一部)