欧州食品安全委 カフェイン摂取1日400mg 1日コーヒー5杯まで2015-12-22 09:27

欧州食品安全委 カフェイン摂取1日400mg 1日コーヒー5杯まで
 12月21日にカフェインを含む清涼飲料水を日常的に飲んでいた20代男性がカフェイン中毒で死亡しました。大量摂取は問題だと思っていましたが、過剰摂取で死亡するとは思いませんでした。
 欧州食品安全機関(EFSA)は、今年5月にカフェイン摂取量を1日400mg未満に抑えた方が良いとの提言を発表します。併せて、妊娠中の女性は1日200mg未満(1日2杯)を推奨し、子どもは体重1kgあたり3mgを超えるべきではなく、睡眠障害などの症状があらわれるので夜間は摂取するべきではない見解を示しています。WHOでも、妊婦を対象に、カフェインが含まれるコーヒーの摂取量を、1日3~4杯にすべきと目安を示しています。
 福岡大の久保教授によると、エナジードリンクには1本あたり150~170mgのカフェインが含まれており、短時間に20本飲むと致死量に達するとのこと。
 カフェインが含まれるのは、エナジードリンクだけではありません。
 欧州食品安全委員会の資料によると、目安として、コーヒー200gでカフェイン80mg、カプチーノ55mg、紅茶44mg、ココア34mg、緑茶30mg、エスプレッソ(30g)64mg、コーラ(350g)38mg、エナジードリンク(250g)80mg、ダークチョコレート(100g)53mgが含まれています。(欧州で販売されているものと日本で販売されているものとは、多少の違いがある可能性あり)
 エナジードリンクや栄養ドリンクに気を付けるだけではなく、紅茶やコーラなどの一般の飲料やチョコレートの大量摂取にも気を付けた方がよさそうです。子どもには、エナジードリンクを1本飲ませると、欧州食品安全機関の摂取基準を超える恐れがあるため、飲ませないようにした方がよいかもしれません。

参考:日本医療・健康情報研究所HP
http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2015/004313.php