元武雄市長 樋渡啓祐氏「組み合わせ」「見える化&エッジ」が大事2015-10-15 18:48

 元佐賀県武雄市長で、4月の佐賀県知事選で落選した樋渡啓祐さんが講師をした研究会に参加してきました。
樋渡さんは、佐賀県武雄市で、全国初めて公設民営のTSUTAYA図書館を始め、タブレットを使った反転教育(家で予習し学校で深める)を実施するなど、従来と異なる発想で行政運営、教育改革にあたってきました。評価は様々ありますが、ユニークな発想で、市民サービスを向上させてきたのは事実です。
 TUTAYA図書館については、中古本を配本した、図書の選定に課題があった、文化財の展示がなくなったなどの問題が指摘される一方、図書館に喫茶コーナーがあり、開館時間が夜6時から夜9時まで延長され、本を借りるごとにTSUTAYAポイントが付くようになり、借りた本をコンビニなどで返却できるようになるなど利便性が上がり爆発的に図書館の利用者が増えました。
 その他、武雄市の自治体HPを止めFBに移行し閲覧数が大きく増え、近隣の自治体とFB良品という地域の産品の販売するFBページも立ち上がりました。 
 さらに民間の学習塾のノウハウも活用し、学校の授業にも活かす「花まる学習会」が実施され、学力が向上しただけではなく、不登校なども無くなったと述べられていました。
 そのために、図書館+TSUTAYAや学校+学習塾などの「組み合わせ」が大事で、その方針などをわかりやすく表現する「見える化&エッジ」が必要だと話されていました。課題はそれぞれあるでしょうが、それも修正しながらより良くすることが求められます。
 余談ですが、昼休憩時に樋渡さんの本を購入したのですが、その時に「よくテレビに出ていた人ですね」と私のことを知っておられました。抜群の記憶力をお持ちのようで、びっくりしました。

本当に政務活動費で広報紙 を作っていますか?2015-10-16 19:13

 本日、市民オンブズ尼崎として、尼崎市、伊丹市、芦屋市、宝塚市、川西市、猪名川町議会に対し、政務活動費の会計帳簿、領収書、会派広報紙、調査報告書等の成果物を市町議会HPで公開するよう求める陳情書を提出しました。
 政務活動費に関しては、兵庫県議会だけではなく全国各地で不正使用等が明らかになっていますが、その再発防止策として、今年6月から兵庫県議会では政務活動費会計帳簿のHP上での公開がスタートし、来年からはHP上で領収書、会派広報紙、調査報告書等も公開されます。神戸市議会においても、政務活動費領収書をHP上で公開する検討が進められているようです。これらの取り組みは、不正をした議会だけがすべきことではありません。
 尼崎市議会の話に戻りますが、尼崎市議会では政務活動費を使い複数の会派が会派広報紙を作成しています。住民に市政の問題をいろんな切り口で伝えることは重要で、会派や議員の宣伝部分を除き、公費を支出することは妥当だと思います。
 尼崎市議会での一番の問題は、市民が希望しても、その会派広報紙を入手することができないことです。私たちは、尼崎市議会の会派が発行する会派広報紙を提供するよう議会事務局に求めて来ましたが、事務局職員は会派保管資料なので、事務局として保管もしておらず提供できないという回答に終始してきました。会派も提供を拒否しているのでしょう。
 東大阪市議会の自民党会派や堺市議会で大阪維新の会の議員が、広報紙を配布していないのに、政務活動費を支出するなど、詐欺行為だと思われるようなことを行っていました。
 尼崎市議会では、会派広報を入手することができないことから、会派広報が本当に作成され、配布がされたのか検証のしようがありません。他の議会も同様の問題を抱えています。
 そこで、本日、尼崎市議会を含む阪神間の市町議会議長宛(政活費領収書HPでの公開を実施している西宮市議会を除く)に、政務活動費の会計帳簿、領収書、会派広報紙、調査報告書等の成果物を市議会HPで公開することと、それらが実施されるまでの間、議会事務局もしくは会派窓口において、希望者に会派広報紙を配布することを求めました。

広がらない政務活動費 HP上での領収書公開2015-10-17 10:44

 兵庫県内は兵庫県議会、西宮市議会のみ 神戸市議会は検討中
兵庫県議会の政務活動費については、既にHP上で会計帳簿が公開され、今年度分について来年度に領収書の公開がされることが決まっています。
 しかし、尼崎市議会をはじめ、他の自治体議会における同様の取り組みが進みません。悪さをした兵庫県議会や神戸市議会の問題だと考えているのでしょうか。不正防止だけではなく、議員にとっても、会計帳簿や領収書をHP上で公開することで、自分の活動を市民に知っていただく良い機会になります。
 また、ひとつの議会だけが良くなっても、社会全体が良くなるわけではありません。全体に改革が進むよう、これからのオンブズマンや私の動きも、広げて行きたいと思います。

さようなら原発1000人集会のご案内2015-10-17 14:53

  鹿児島県にある川内原発2基が再稼働し、愛媛県にある伊方原発については、県議会が同意し、目の前に再稼働が迫っています。高浜原発は、再稼働の差し止めを求める仮処分申請が出され「新規制基準は緩やか過ぎる」などの理由で、再稼働の差し止めを認める判決が出ましたが、関電側はそれを不服として異議を申し立て、その審査が行われている段階です。
  緩い規制基準のままで、事故対策や避難計画も不十分なまま、原発の再稼働をこのまま次々と認めてもいいのでしょうか。
 子どもたちのために「原発のない未来を」と諦めず声を上げ続けることが大切です。
日時 10月23日(金)18時半~(18時開場)
場所 いたみホール(伊丹市宮ノ前1-1-3 阪急伊丹駅 北へ徒歩3分、JR伊丹駅 北西徒歩8分)
講演 堀 潤さん(ジャーナリスト)
前半は、「日本と原発」の短縮版が上映されます。
参加費 前売り800円、当日千円
 前売りご希望の方は、丸尾まで申し出て下さい。枚数に限りがあります。

大阪維新の会 政活費不正使用と処分のデタラメさ2015-10-18 12:07

 今年6月、次の2件の新聞報道がありました。「大阪維新の会所属の本田リエ大阪市議は、健康食品会社からインクを3604円で購入したが、実際にはお茶を買っており、収支報告書を修正する考えを示した。」
「大阪維新の会大阪府議、市議の一部が、大阪市内のホテルで行われた飲食を伴う会合の費用を政務活動費から充てていたことが明らかになった。政務活動費から維新府議10人が会費全額を、市議2人は半額を支出したが、領収書は大阪維新の会が発行したものだった。」
 会合への参加が地域政党としての活動であれば、公費を支出することができず、不透明な会計処理が行われていることが明らかになりました。
 7月の新聞報道「大阪維新の会の伊藤良夏大阪市議が、購入価格400~500万円の高級車レクサスをリースしているとして政務活動費を支出していたが、実際にはローン代だったとして約80万円を返還。」
 この問題は、母親が契約を間違えたと母親に責任を転嫁していましたが、説明は極めて不自然で、意図的な詐欺行為であったとしか考えられません。
 10月の新聞報道「大阪維新の会の小林由佳堺市議が、配布されていない政策ビラの印刷や配布代金約285万円を政務活動費から支出し、その全額を返還する方針とのこと。その印刷を請け負っていたのは、小林市議の元秘書の黒瀬大堺市議。」
 これも詐欺行為の可能性が高く、17日橋下徹代表が両議員の処分を検討すると発表しました。
 一方、同じく詐欺行為だと考えられる伊藤良夏大阪市議の場合は、普通の価値基準では除名相当だと考えられるのですが、厳重注意処分で済ませいてます。


 大阪維新の会に所属する議員の政務活動費の不正使用や、処分のデタラメさを見ていると、既に大阪維新の会に改革派イメージは無く、既成政党よりも悪質なことをし、自浄能力もない地域政党だと感じています。
 この大阪維新の会に再生の道はあるのでしょうか?