週末時計30秒進む トランプ大統領の誕生、気候変動の深刻化などで2017-01-29 09:56

 アメリカの科学者などが発表している終末時計は、核兵器などによって人類が滅亡するまでの時間を可能性を仮想的に示しています。

 1947年に初めて登場した週末時計は7分前でしたが、その後、核開発競争や気候変動などの進展を考慮し、時計の針が動かされ、2017年は、2015年の3分前からさらに進み、2分半前になりました。1953年にアメリカが水爆実験をした時に次ぐ、危機的な状態だと表現しています。

 トランプ氏が核戦力の増強などを示唆していること、北朝鮮の2度の核実験、シリアなどの国際情勢の不安定化、気候変動の進展など、世界の危機はさらに進んでいます。

 私たちは、その状況を理解し、対話の重要さ、確実な気候変動対策の推進など、問題解決に向け、一歩一歩確実に、歩みを前に進めていく必要があります。

涙ながらに読んだ「112日間のママ」 清水健基金の応援を2017-01-29 14:18

 兵庫県議会の大騒動中に、読売テレビ記者から「かんさい情報ネットten.」の特集番組への出演依頼があり、2014年9月25日のtenにコメンテーターの一人として、出演しました。
本番のスタジオには、司会の清水健さんがおられ、簡単な挨拶の後、特集コーナーがスタートしました。恥ずかしながら、私は清水さんのことを知らず、小気味はよかったのですが、単調なしゃべり口調で感情が読めず、あまり良い印象は持ちませんでした。
 今から考えると、妻の癌が発見され、闘病中でもあり、随分しんどい思いをしていた時期だったのかもしれません。 

 先日、次の会合場所に早く着いたことから、時間調整で古本屋に入り、そこで「112日間のママ」に出会いました。一緒にテレビに出ていた清水さんが書いているからと、いつか読みたいと思っていた本でもありました。

 妻の清水奈緒さんの妊娠がわかった後に、奈緒さんに進行の早い乳がんが見つかり、治療に専念し堕胎するか出産するかを迫られ、可能な範囲での治療を行い出産することを選択しました。
 出産後、癌の転移が見つかり、奈緒さんは出産後112日目に亡くなりました。

最後のあとがきの一部です。
奈緒へ
元気ですか。こっちは多くの人に力を借りながら、何とかやっています。
中略
悲しいけど、こんなにも人が温かいことも知りました。
こんなことを言うのはイヤです。今でもそばにいて欲しいから。でもほんまに「頑張った」な、奈緒。最後に奈緒は「ママ」です。唯一の最高のママです。必ず俺たち2人の子を守ってみせます。その手を絶対に離さない。
ありがとな、奈緒。
ほんま、ありがとう。
これからも「3人」で生きていくパパより

清水健さんは、2日前の1月27日にten.を降板し、31日に読売テレビを退社する予定です。今後は、本人が代表理事を務めている清水健基金で、講演会活動も行いながら、入院施設の充実やがん撲滅、難病対策等の支援を行っていく予定です。