安倍首相「訂正でんでん」 議会で読み間違いが起こる理由とは?2017-01-26 10:03

 安倍首相が、施政方針演説で「批判に明け暮れ、国会でプラカードを掲げても何も生まれない」と野党の批判をしたことに対し、蓮舫代表が、「自民党もやっている。われわれが批判に明け暮れているという言い方は訂正を」と求めました。
 それに対し安倍首相は、「民進党の皆さんだとはひと言も言っていない。訂正でんでんとの指摘はあたらない」と答弁しました。

 実は、議会において、読み間違いはチラホラあります。昨年の県議会では自民党議員が「一朝一夕」を「いっちょういちゆう」と読んでいました。なぜこのような読み間違いが起こるのでしょうか?
 
 誰かが書いた原稿を読んでおり、事前に疑問のある漢字をチェックしていないことから起こっているのです。随分前に、県議会の先輩議員が、「討論原稿を議会事務局職員に作らせている」と聞いた時は、「未だにそんなことをしているのか」とびっくりしたことがあります。
いずれにしても本人の責任ですし、議員の質問や討論を議会事務局職員に作らせていたのであれば、さらにその議員の資質が問われます。

 首相になると極めて多忙ですし、答弁原案などは官僚や他の議員が作る場合がほとんどでしょう。行政のトップなので、それは止むを得ないと思います。しかし、本来は人が書いた原稿であれば、内容が妥当かどうかを含め事前にチェックするので、このようなミスが起こることは考えられません。

 もちろん原稿を事前にチェックをしていなくても、答弁を読んでいる時に、普通は文言がおかしいことに気付きますから、即座に修正します。
100%信頼する人に原稿を作ってもらったので、疑問に思わなかったのかもしれませんが、そうだったとしたら、かなり不用意です。

 言い間違いや読み間違いは誰でも起こるものですが、ここから見えて来るのは、安倍首相の仕事に向き合う姿勢です。

 言うまでもありませんが、首相は他の人が作った原稿を読み上げる時に、内容、文言の事前チェックを必ずすること。国会議員や地方議員は、官僚に質問原稿を作らせず、原則、自分で原稿を作ること。質問時間が長く、他の議員にも質問を作ってもらう場合は、事前に内容、文言チェックをすることを助言します。

市民オンブズ尼崎 尼崎市議会2会派の広報費の返還を求め提訴予定2017-01-26 17:13

尼崎市議会新政会と維新の会が、政務活動費を使い、顔写真や名前、会派名などを宣伝しているにもかかわらず、その部分を案分せず公費を支出していることから、市民オンブズ尼崎は、宣伝部分の返還を求め、市監査委員に住民監査請求をしていました。金額にすると新政会約130万円、維新の会約50万になります。

 自民党系の議員がいる新政会の対応はわかるのですが、「議員報酬をカットせよ」と言いながら、公費の使い方がルーズな維新の会の対応は、住民を欺くもので非常に残念です。

住民監査委請求は、昨日、棄却されましたが、市民オンブズ尼崎は、2会派から公費を返還させるよう尼崎市を相手にして、神戸地裁に提訴する予定です。