養殖フグに「毒なし」 近い将来「肝」が食べられるかも2016-09-09 13:54

 昨日、一昨日は、県議会農政環境常任委員会で、加東市、加古川市など東播磨地域と淡路地域の農業、水産業関係の視察を行ってきました。
 淡路の福良漁業協同組合では、淡路島3年トラフグ、淡路島サーモンの養殖をしていました。驚いたのは、組合長から「養殖トラフグの肝臓に毒がない」と聞いたことです。天然フグは、ヒトデなどの餌を食べ、その毒素が肝臓に溜まり、フグが毒を持つとのこと。養殖フグは、毒の無い決まった餌を与えることから、肝に毒が溜まらないようです。

 食品衛生法は、フグの肝の販売、提供を禁止しています。それに対し、佐賀県及び関係事業者が、1匹ずつ検査し、問題のないフグの肝の提供を認めて欲しいと政府に提案しています。現段階は、毒の生成過程が不透明なことから、フグの肝の販売、提供の禁止が妥当との判断ですが、一方で、現在、国の食品安全委員会で、佐賀県などの提案について、妥当性が議論されているようです。

 管理された養殖フグの肝に毒性が無いのであれば、その肝が全て廃棄されている現状は、「もったいない」という言葉に尽きます。
 学者などにも評価してもらい、近い将来、管理された養殖フグの肝が食べられる日が来るのを期待します。

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