尼崎市議会 おおさか維新の会 市民参画の深化に反対2016-08-11 15:42

 尼崎市議会6月議会の一般質問において、おおさか維新の会の議員が、市民参加の深化や常設型住民投票制度を含む(仮称)尼崎市自治のまちづくり条例に反対する姿勢を明らかにしました。
 
 維新の会の議員が発行するチラシでは「左翼系勢力が推進する自治基本条例 尼崎が危ない」というタイトルを付けた記事が掲載され、かなり偏った視点で物事を見ていることがわかります。
 良い政策であれば、右派左派関係なく提案に賛成すればいいし、悪い政策であれば、右派左派関係なく、反対すればいいのです。
 条例は、市民が政策決定をするのではなく、市民から幅広く意見を聞くための理念と仕組み作りの条例です。

 維新のチラシでは、企業や政治団体、反社会的勢力、外国人勢力などがまちづくりに参画しやすくなり、その意思が市政に反映されることを危惧しています。
 あくまで、政策決定や条例制定の権限は市当局や市議会にあり、それが変わることはありません。特定の団体の意見が出てきても、合理的な意見しか市当局には採用されませんし、その合理性を担保するためにこそ、多くの人の意見を聞く必要があります。

 現在、市当局や市議会の意思決定において、市民の声を十分に反映しているとは思えず、住民投票制度の創設を含め市民参加の取り組みを進化させる必要があります。
 
 維新の会は、腐敗防止のための市議の資産公開を行っておらず、改革に後ろ向きな姿勢も見えて来ます。

 条例制定に反対するおおさか維新の会は、市民参加が嫌いなのか?あるいは単に市議選、市長選の争点作りをしているのか。どちらにしても府に落ちない「おおさか維新の会」の対応です。