県3セク報告書データ非公開 全面公開を求め異議申し立て2016-08-10 19:27

 兵庫県の3セクである(株)夢舞台の経営改善検討委員会が2010年に報告書を作成しましたが、私が情報公開したところ、報告書データが非公開とされたことから、データを全面公開するよう審査請求(異議申し立て)を行い、今日、意見陳述を行いました。
「現在、(株)夢舞台の資本金約15億円のうち12.5億円(82.9%)を県が出資している。
 当該ホテル施設は、当初(株)夢舞台の資金で造ったが、開設から3年後に、経営状況が厳しく、県企業庁が、ホテル施設を(株)夢舞台から約130億円で購入し、(株)夢舞台が県企業庁に80年で購入費用を償還できるようリース料を払うことにした。
 しかし、当初年約2.2億円に設定したリース料を支払うことはできず、リース料は当初から年約1億円に減額された。
(株)夢舞台に支払ってもらう予定にしていた年約1億円の駐車場やテニスコートの賃料も、当初から全額減免され、現在も継続している。
2014年度までのリース料として回収した投下資本の回収総額は、1億300万円。当初の計画では、16億4300万円を回収する予定であったが、それとは大きく乖離した状況。
 一方、2014年度までに、ホテル施設や設備の改修費が11億4100万円かかっており、それを県企業庁が肩代わりしている。
また、当初結んだ建物賃貸借契約書及びその基本的考え方にある通り、大規模、小規模を含め、(株)夢舞台が修繕費を負担することになっていたが、現在では、外壁補修や空調機の取り換えなど、喪失した基本的機能は、県企業庁が負担すると、当初の方針からニュアンスが変わってきている。
 どちらにしても、(株)夢舞台が負担することになっていた修繕費は、県企業庁が肩代わりし、その費用を含めて考えると、現在まで、130億円の投下資金は1円も回収できておらず、逆に修繕費の負担が発生している。つまり、事実上、公営のホテルだということである。
 そう考えると、ウェスティンホテル淡路は、事実上公費で運営されていることから、県民への説明責任が伴い、ウェスティンホテル淡路に関する報告書や関係データなどは、極力公開することが妥当である。」

ウェスティンホテル淡路HP
http://www.westin-awaji.com/