医療被曝を低減し、子どものCT検査は慎重に! ― 2015-04-23 17:14
4月19日の新聞記事で以下のようなタイトルの記事が出ていました。
「CTの被曝線量、医療施設により10倍以上の差」「医療被曝抑制へ統一基準 CT・X線検査など対象」
新聞記事は、日本診療放射線技師会が、医療被曝低減のため、検査方法の統一基準を初めてまとめたとの内容でした。画像を鮮明に写すため、必要以上に放射線量を高く設定している場合があるようです。
また、新聞記事では、日本は「医療被曝(ひばく)大国」と書かれていましたが、過去のオックスフォード大学の調査で「日本のがん患者3.2%は診断被曝が原因。ガン寄与度は英国の約5倍。」と指摘されたこともありました。
医療被曝に関し、もう少し関連の情報を見てみますが、今回の日本診療放射線技師会のCT検査に関する調べでは、『全身への影響を示す「実効線量」を計算すると、最高で頭部は1回あたり約5ミリ・シーベルト、胸部は約16ミリ・シーベルト、腹部・骨盤は約27ミリ・シーベルトと推定された。』とのことです。
それがどれくらいのリスクになるのか、参考の指標として、原発労働者の白血病の労災認定基準を見てみます。その基準では、放射線の被曝は年5ミリ・シーベルトとされており、過去の実績値では、5.2ミリシーベルトの放射線被曝で白血病の労災認定が出されています。
ご参考までに、資源エネルギー庁が作成した「原子力2002」によると、胃のX線集団検診では0.6ミリシーベルトの被曝、胸のX線集団検診では、0.05ミリシーベルトの被曝になるようです。
もちろん病状の検査は必要ですし、それを否定するつもりは全くありません。しかし、医療機関の判断によって、必要以上に放射線を浴びているのであれば、その対策は早急に実施して欲しいと思います。
また、医師の近藤誠さんは、頭を打った時などの子どもへの安易なCT検査に警鐘を鳴らしています。状態をきちんと見た上で、検査するかどうか決めるべきだとのこと。ぐったりしていれば、当然検査は必要ですが、少しコブが出来た程度で、安心のためにCTを受けるのは避けた方がいいと述べられています。MRI検査であれば、放射線による検査ではなく大きな問題は無いようなので、そちらで対応することも考えられます。
最近は、歯医者などでも、すぐにX線検査をするのも気になります。放射線量は極めて少ないのでしょうが、その影響は皆無では無いと言われており、特に成長期の子どもたちへの放射線照射は極力避けた方がいいと思います。
国際放射線防護委員会ICRPの低線量被曝についての考え方
放射線に対するいかなる被ばくにも白血病その他の悪性腫瘍を含む身体的効果および遺伝的効果を発現させる危険がいくらかあるという慎重な仮定に基づいている。……この仮定は、まったく安全な放射線の線量というものは存在しないということを意味している。委員会は、これは控え目な仮定であり、いくつかの効果の発現には必要な最小線量、つまりしきい線量があるかもしれないことを認めている。しかし、積極的に肯定する知識がないので、低線量でも障害の危険があると仮定するという方針が、放射線防護の基礎として最も合理的である。
ICRP Publication9 第29項 ウィキペディアより
「CTの被曝線量、医療施設により10倍以上の差」「医療被曝抑制へ統一基準 CT・X線検査など対象」
新聞記事は、日本診療放射線技師会が、医療被曝低減のため、検査方法の統一基準を初めてまとめたとの内容でした。画像を鮮明に写すため、必要以上に放射線量を高く設定している場合があるようです。
また、新聞記事では、日本は「医療被曝(ひばく)大国」と書かれていましたが、過去のオックスフォード大学の調査で「日本のがん患者3.2%は診断被曝が原因。ガン寄与度は英国の約5倍。」と指摘されたこともありました。
医療被曝に関し、もう少し関連の情報を見てみますが、今回の日本診療放射線技師会のCT検査に関する調べでは、『全身への影響を示す「実効線量」を計算すると、最高で頭部は1回あたり約5ミリ・シーベルト、胸部は約16ミリ・シーベルト、腹部・骨盤は約27ミリ・シーベルトと推定された。』とのことです。
それがどれくらいのリスクになるのか、参考の指標として、原発労働者の白血病の労災認定基準を見てみます。その基準では、放射線の被曝は年5ミリ・シーベルトとされており、過去の実績値では、5.2ミリシーベルトの放射線被曝で白血病の労災認定が出されています。
ご参考までに、資源エネルギー庁が作成した「原子力2002」によると、胃のX線集団検診では0.6ミリシーベルトの被曝、胸のX線集団検診では、0.05ミリシーベルトの被曝になるようです。
もちろん病状の検査は必要ですし、それを否定するつもりは全くありません。しかし、医療機関の判断によって、必要以上に放射線を浴びているのであれば、その対策は早急に実施して欲しいと思います。
また、医師の近藤誠さんは、頭を打った時などの子どもへの安易なCT検査に警鐘を鳴らしています。状態をきちんと見た上で、検査するかどうか決めるべきだとのこと。ぐったりしていれば、当然検査は必要ですが、少しコブが出来た程度で、安心のためにCTを受けるのは避けた方がいいと述べられています。MRI検査であれば、放射線による検査ではなく大きな問題は無いようなので、そちらで対応することも考えられます。
最近は、歯医者などでも、すぐにX線検査をするのも気になります。放射線量は極めて少ないのでしょうが、その影響は皆無では無いと言われており、特に成長期の子どもたちへの放射線照射は極力避けた方がいいと思います。
国際放射線防護委員会ICRPの低線量被曝についての考え方
放射線に対するいかなる被ばくにも白血病その他の悪性腫瘍を含む身体的効果および遺伝的効果を発現させる危険がいくらかあるという慎重な仮定に基づいている。……この仮定は、まったく安全な放射線の線量というものは存在しないということを意味している。委員会は、これは控え目な仮定であり、いくつかの効果の発現には必要な最小線量、つまりしきい線量があるかもしれないことを認めている。しかし、積極的に肯定する知識がないので、低線量でも障害の危険があると仮定するという方針が、放射線防護の基礎として最も合理的である。
ICRP Publication9 第29項 ウィキペディアより
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