2重行政の解消と政令市のあり方について積極的な議論を!2015-05-18 11:12

 大阪市を解体し、5つの特別区を新設する住民投票があり、反対票が70万5585票入り、反対票が賛成票を約1万700票上回りました。大阪市民の選択であり非常に重たいものがあります。
 一方で、多くの市民が改革を望んだのも事実であり、2重行政の解消、政令指定都市のあり方などを含め積極的に議論、改革を進めて行く必要があります。
 また、住民投票は民主主義の仕組みとして、有効に活用すべきだと思いますが、制度のメリット、デメリットについて、もっと行政側がデータを出し、良い面だけではなく、失敗した場合のリスクも明らかにする必要もあります。それらの情報提供が不十分だったことも、住民の不信感を生んだのではないでしょうか。
 住民投票が、行政側に都合よく使われてしまわないよう私たちも考える必要があります。
 都にはならないのに「都構想」という名称が一般的に使われ、「住民投票で負ければ政治家を引退する」など、本質論とは違う部分で、一定議論が進められたのも、今後考えなければいけない大きな課題だと思います。

 下記は、各区の投票結果を比較したものです。地域事情を知らないので、細かな分析はできませんが、地域格差が開いていくのではと住民が危機感を抱いた地域で票が開いたのでしょうか。

反対票が多かった区
此花区(1300票差)、港区(1900票差)、大正区(4600票差)、天王寺区(2500票差)、西淀川区(4700票差)、生野区(3800票差)、旭区(4900票差)、阿倍野区(2千票差)、住之江区(3700票差)、住吉区(7300票差)、東住吉区(3250票差)、平野区(1万900票差)、西成区(3500票差)

賛成票が多かった区
北区(11000票差)、都島区(3500票差)、福島区(4300票差)、中央区(3700票差)、西区(7000票差)、浪速区(1400票差)、淀川区(1万票差)、東淀川区(2千票差)、東成区(22票差)、城東区(1000票差)、鶴見区(107票差)

開票結果
http://www.city.osaka.lg.jp/…/wd…/sokuho/kaihyo_data_10.html