酒井市議 意見への反論2014-06-24 08:49

酒井さんの意見に反論です。
改革意欲が大きく低下してきた尼崎市議会!と書いた理由ですが、今回書いたメインの問題とは別に2つあります。(1つは記載しています)
昨年9月に市民オンブズ尼崎から、「議会改革検討項目を住民から広く意見を募集したり、パブリックコメントを取るなど住民の声を聞いて議会改革を行うよう求める陳情書」が提出されました。しかし、市議会では、審議未了になり、現在まで、市議会から市民への意見を聞くアクションは一切行われていません。会派で独自に、議会改革アンケートなどを取ることもできますが、そういうことをする会派も見当たりません。住民に意見を求めることで、住民の関心が高まり、議会にも良い緊張感が生まれ、それがより良い改革につながっていきます。
もうひとつは、新政会、公明党、共産党、維新の会によって、この4月から政務活動費が月7.5万円から月10万円に引き上げられたことです。類似自治体等の平均額のようですが、市財政が厳しい中で、報酬の削減が一体的に行われるでもなく、安易な引き上げが行われました。
 
市議会として、住民の意見を広く聞くことをしない中で、今回の陳情書の即否決は、住民の意見を丁寧に聴いていく姿勢が市議会にあるとは、私たちには見えませんでした。

酒井さんは、今までの議論の積み上げで、政務活動費の案分の考え方を取り入れていないということを紹介しています。それは事実ですから、そのまま受け入れますが、しかし、昨年5月に西宮市議会の政務調査費(現政務活動費)の支出で、違法な支出も含まれることから、支出の半分しか認めないという神戸地裁の判決が出ています。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201310/0006424779.shtml
尼崎市と同じように政務調査費の案分を認めていなかったことから、このような判決が下されたのですが、尼崎市議会会派が発行する会派広報なども、自分たちの写真を大きく載せるなど、実態としては大きく変わらないだろうと考えています。そして、西宮市議会は、その反省をし、政務活動費の支出基準に案分を入れることを決めました。
http://www.nishi.or.jp/con・・・/0001392900020004200021.html・・・
そのような状況を考えると、尼崎市議会において、今回のオンブズからの陳情書を即否決するのではなく継続審査し、西宮市議会の政務調査費の判例や支出基準、その他の政務調査費に関する判例などを調査したうえで、採択、不採択を決めても良かったのではないでしょうか。
結論ありきの判断だったという印象は否めません。

さらに、酒井さんは、「案分を取り入れると、制限はつけにくくなり、どんな使い方もできてしまいます」と書いています。
確かに使途が広がる可能性は出てくるのですが、支出額は条例で決めていることから、そこでの歯止めは、どちらにしても効くことになります。
一方で、100%公費であれば、支出基準内のものであれば、使途について、十分な精査もせず、好き放題に使う可能性があります。一方で、案分が入り、2分の1は自己負担するということになれば、本当に必要なものかどうかを精査することになります。
現実には、広報費や事務費が、支出の大半を占めることから、それらの支出の2分の1までしか出せない、あるいは○分の○しか出せないということになれば、支出のかなりの部分を抑制することができるのではないかと思います。また、際限なく使途が広がる懸念に対しては、合理的な案分になっていることを検証できるものに限定をすればいいでしょう。事務所費などは、どのような使い方をしているのか第3者が検証できないため、使わないという形で整理できます。結局、使途は、ほとんど広がらないことになります。
市民オンブズマンの中では、案分を取り入れた方がいいというのが、一般的な意見です。
以上のことから、再度、案分については、きちんと検討し直すべきだと考えます。
皆さんも良ければご意見をお願い致します。

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