熊本地震 一日も早い復興を ボランティアは分散を2016-05-05 17:18

 連休を利用して、長男と3日昼に熊本に行き、4日に県外、九州以外からのボランティアを募集している熊本市社協の災害ボランティアに入りました。

 県外の行政関係者、労働者などが宿泊しているからか、熊本市内のホテルなどが一杯だったため、知り合いのところで宿泊。夜中に震度2か3の地震がありました。余震が続き、地元の人々は、落ち着かない日々を過ごしておられるのでしょう。
 
 熊本市に入る途中で、益城町を通り、老朽化した家屋を中心に、かなりの家屋が倒壊していました。中には鉄筋コンクリートで出来た古い社屋も倒壊しており、地震の衝撃の強さがわかります。

 益城町から車で30分程離れた熊本市の市街地は、阪神大震災での神戸市などのように、大きなビルが倒壊しているところはありませんでしたが、全半壊が1万6千棟あり、益城町に近いところほど、ブルーシートが目立ちました。

 熊本市社協の災害ボランティアに参加するため、私たちは、朝7時半過ぎに申請窓口に並びましたが、すでに500人ほどが並んでおり、9時前に来た人たちは、申請を打ち切られ、待機していました。

 私たちのチームは、避難所に避難し市営住宅に住む高齢の夫婦宅から、壊れた家具などをゴミ捨て場に運び出す仕事。上下分離するものも含め10点以上の家具を運び出しました。
 地震が少ない地域だったためか、家具の転倒防止器具はついておらず、住民に怪我がなかったのが、奇跡的だったとも言えます。

 熊本市街で特に目に付いたのは、街角のあちらこちらでごみが大量に放置されている状況があることです。熊本市がごみ収集に十分に対応できておらず、近隣自治体の支援が求められます。

 被災地では、これからも家の整理、仮設住宅への引っ越し、公営住宅、自宅への引っ越しなど、長期的に人手を必要とします。可能な方は、是非、ボランティアに行ってみていただければと思います。
 そして、これからボランティアに行かれる方は、県外からのボランティアを募集している益城町、西原村に入ることも検討していただければと思います。両自治体は、熊本空港の近くにあり、レンタカーを借りれば、すぐに行くことができます。

 困っている時に、助け合える社会を作ることが、安心できる社会に繋がるのでしょう。

水俣病の教訓「妊婦はマグロ、クジラなどの摂取制限を」2016-05-05 19:29

 災害ボランティアに入った3日は、熊本空港に昼に到着し、ボランティアの受付は終了していることから、水俣市にある水俣病資料館に行って来ました。
 水俣病は、チッソが排出するメチル水銀の影響で、感覚障害、運動失調、視野狭窄、聴力障害などが発生し、死にも至りました。認定患者数は約3千人と言われています。

 メチル水銀は、現在、肉食性の大型の魚からも高い数値が検出され、厚労省は「妊婦は、バンドウイルカは、1回80gまで2カ月に1回、金目鯛、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、マッコウクジラなどは、1回80gまで週に1回など」と目安を示しています。80gは、刺身1人前、切り身一切れに相当。

 一方で、魚は良質なたんぱく質やEPA,DHA等微量栄養素の摂取源で、重要な食材であることから、バランスを取りながら、摂取できればと思います。

 厚労省は、乳児、子ども、大人は、有機水銀を体外に排出するので、配慮の必要は無いとの立場ですが、マグロなどの食べ過ぎには、気を付けた方がいいでしょう。

厚労省HP
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/051102-1.html#02

市民オンブズ尼崎総会記念講演「政治とカネと国政選挙」2016-05-06 10:10

政治資金オンブズマン代表で神戸学院大学法学部教授の上脇博之さんに「政治とカネと国政選挙」をテーマに話していただきます。

安保関連法に賛成した議員を国政選挙で落選させる運動などについて、お話していただく予定です。

末松信介議員が、公選法違反、政治資金規正法違反で刑事告発された内容もご紹介いただきます。

5月7日(土)午後1時半~
尼崎市立すこやかプラザhttp://sukoyakaplaza.la.coocan.jp/
参加費無料。

お気軽にご参加下さい。

末松信介参議院議員(自民党・兵庫県選挙区)の刑事告発の内容2016-05-08 19:02

昨日の市民オンブズ尼崎総会での上脇教授の講演内容より

2016年2月2日付、落選運動を支援する会(共同代表 上脇博之神戸学院大学法学部教授など)が神戸地方検察庁へ末松信介参議院議員の告発状を送付。

告発内容
2010年7月選挙資金1157万3000円「出所不明」
末松信介氏は、2010年7月参議院議員通常選挙に際して、公職選挙法第に定める「選挙運動に関する収支報告書」の収入覧に、自民党兵庫県参議院選挙区第一支部から1157万3000円の寄附を受けた旨の選挙運動収支報告書を兵庫県選挙管理委員会に提出しているが、2010年の第一支部の政治資金収支報告書によると末松信介氏に寄附した旨の記載もないし、そもそも同政党支部には当時、1157万3000円を支払うだけの資金もない。言わば1157万3000円の選挙資金は「出所不明」の資金によって調達されたことになっている。
よって、政治資金規正法違反(不記載罪)にあたる。

公職選挙法違反(違法寄附罪)、政治資金規正法違反(虚偽記載罪)
自身が代表を務める末松信介後援会から兵庫選挙区の高砂会、三田学園同窓会などに対して「会費」名目の支払いがあるが、それが「寄附」に該当する疑い。また、当該「寄付」を「会費」と虚偽記載して政治資金収支報告書を提出。寄付件数は10件、寄付合計20万4800円。

落選運動を支援する会HP
http://rakusen-sien.com/topics/4099.html

熊本県・市 避難者用借り上げ住宅 家賃上限額引き上げを2016-05-09 14:36

 熊本県内では、熊本地震で約5万棟の建物が損壊し、3日現在で1万9509名の避難者がいます。
 そこで、熊本県では、空き家住宅を借り上げ、被災者に、2年間、無料で貸し出す取り組みをスタートさせました。

 2013年度の熊本県内の空き家率は14.3%、空き家数約11万5千戸。熊本市内の空き家率14.5%、空き家数約5万戸。

 避難者にとって、仮設住宅とは別の選択肢が拡がり、家主にも有り難い制度ですが、家賃の上限額が腑に落ちません。

 熊本県が行っている家賃の条件は、「1ヶ月当たり原則6万円(5名以上(乳幼児を除く)の場合は9万円)以下。ただし、特別の事情がある場合においてはこの限りでない。」となっています。

 熊本市中央区の家賃相場を見ると、約6万円では1Kの部屋しか借りることが出来ません。仮設住宅とのバランスを考えた可能性が高いのですが、4人世帯に1DKでは、さすがに狭すぎます。
 また、街には2DKや3DKの部屋がたくさん空いているのに、避難所には、仮設住宅待ちの避難者で溢れているというのも、納得できない光景です。

 あくまで一時的な住宅なので、1人暮らしの方は1Kで仕方ないかもしれませんが、2人以上世帯については、人数に応じて家賃上限額を上げ、出来る限り仮設住宅に入らず、2DK、3DKなどの民間住宅にも入れるようにすべきでしょう。

 ニュース番組において、熊本市では、800戸の仮設住宅建設のために58億5900万円を計上したと報道されていましたが、そこから1戸あたりの建設費を求めると約732万円になります。
 家賃10万円の住宅を2年間借り上げると240万円。家賃15万円でも2年間で360万円しかかかりません。

 避難者が、より快適な生活を送ることができ、民間住宅の家主にも喜んでもらい、仮設住宅を建設する予定の公園などの公共スペースも従来通り活用でき、公費支出も低く抑えることができ、全てにおいて、メリットだらけの話だと思います。

 政府が基準を設定した可能性もあるのですが、熊本県・市は、例外規定を柔軟に活用し、家賃上限額設定を引き上げるべきです。