検証委 「ニュース女子」重大な放送倫理違反があった2017-12-15 11:58

 放送倫理検証委員会は、TOKYO MXテレビの「ニュース女子」で、沖縄基地反対運動を紹介する番組を放送しましたが、裏付け不十分である内容が含まれ、重大な放送倫理違反があったと結論づけました。

 報道は、権力チェックはしっかり果たすべきですが、市民活動などについては、根拠不十分なものについて、一方的な決めつけはせず、その課題や背景などについて、市民1人1人が考えるきっかけになるよう作成していただきたいと思います。

以下、その概要です。

委員会の判断~重大な放送倫理違反があった
以上のとおり、本件放送に対するTOKYO MXの考査は、以下の6点から放送 倫理に照らして適正に行われたとは言えない。①抗議活動を行う側に対する取材の欠如を問題としなかった、②「救急車を止めた」との放送内容の裏付けを制作会社に確認しなかった、③「日当」という表現の裏付けの確認をしなかった、④「基地の外の」 とのスーパーを放置した、⑤侮蔑的表現のチェックを怠った、⑥完パケでの考査を行わなかった。 本件放送には複数の放送倫理上の問題が含まれており、そのような番組を適正な考査を行うことなく放送した点において、TOKYO MXには重大な放送倫理違反があったと委員会は判断する。

放送倫理・番組向上機構
https://www.bpo.gr.jp/?p=9335&meta_key=2017