松井大阪府知事が共産党府議を刑事告訴する違和感2016-11-03 10:46

 今日の新聞報道で、共産党の朽原亮大阪府議が白紙領収書を使い、政務活動費約221万円を私的流用したことで、詐欺容疑などで刑事告発をすることを発表しました。自治体の長として、再発防止のために、当然実施すべきことだと思います。

 しかし、政務活動費で、カーリース料と偽り約81万円の車のローン代を支払っていた維新の伊藤よしか大阪市議や、政務活動費で作成した市政報告紙を配布していた実態が無かったなどと堺市から約1000万円の返還を求められ約400万円を返還した維新の小林よしか市議は、維新から除名も、刑事告発もされず、現在も維新の議員として活動しています。
 先日、政務活動費でリースしていた車を、主として妻が使っていた梅園周大阪市議は、約176万円を大阪市に返還。維新を離党しましたが、処分はまだのようです。

 この税金の不正使用に対する対応が極めて甘い日本維新の会代表でもある松井知事が、共産党府議を刑事告訴するのは、政治的思惑が感じられ、大きな違和感を抱きます。

山崎けんいちさんが始動2016-11-05 20:45

私たちと連携する仲間として、山崎けんいちさんが、活動を始めました。生協で働き、自然食品店を約20年間経営し、その経験を基礎に、尼崎市政の改革を進めていきたいとのこと。即戦力です。

兵庫県内オンブズ3団体 兵庫県議会 政務活動費で調査申し入れ2016-11-08 10:00

まだまだ疑問のある政務活動費支出があります。

○選挙間中のガソリン代について
 昨年の県議選中に11人がガソリン代を支出しています。
 政務活動費の手引きでは、選挙運動及び選挙活動に要する経費は支出できません。議員が、選挙期間中に調査活動を行うことは考えられず、住民との意見交換を行うとしても、まさに選挙期間中は選挙活動と見なされるべきものです。
 政務活動という立証ができなければ、選挙期間中に政務活動費からガソリン代を支出した11人の議員から24,321円と利息分を返還させるべきです。

○県政報告紙について
 兵庫県議会においては、決して少なくない会派、議員が県政報告紙を作成、配布しています。判例においては、顔写真やプロフィールについては、単なる宣伝活動であり、一部違法判断が認められている事例もあります。
 少なくとも顔写真やプロフィール、大書した名前、県政に直接関係の無い記事は、公費支出をすべきではなく、案分の見直しを行う必要があります。
 ちなみに100%公費を支出している会派は2団体(ひょうご県民連合、共産党)、議員は22人(自民党8人、公明党7人、ひょうご県民連合2人、共産党5人)です。
 案分が不十分な会派広報紙、県政報告紙を作成、配布している場合は、公費の一部返還を求めるべきです。

○カーリース代について
 兵庫県議会では、自民党18人、公明党8人、ひょうご県民連合3人が、政務活動費からカーリース料を支出しています。
 最も高いカーリース料は、Audiで50%案分をしても月額55,335円なります。次に、プリウスで月額54,486円、新クラウンロイヤル51,678円と続きます。
 政務活動にこのような高級車は必要なく、案分後月1万円で借りている議員がいることを考慮すると、カーリース料の上限は年12万円までとすべきです。
 隣の大阪市では、維新の市議が、政務活動費でカーリースしていた車を、妻が買い物などに利用していましたが、第3者の使用を禁止すると共に、運転記録簿を記録し、年間利用時間/24時間×365日で案分すべきです。

申し入れ内容
 以上の内容について、第3者機関「兵庫県議会政務活動費調査等協議会」に実態の調査を依頼し、問題があれば返還勧告してもらうこと。併せて、県政報告紙は案分を徹底すること。カーリース料については、制度の見直しを検討すること。

北日本新聞シンポジウム「民意と歩む 議会は変われるか」in富山 パネラー報告2016-11-13 20:46

11月12日(土)ANAクラウンプラザホテル富山にて
ジャーナリストの池上彰さんから「民主主義を守るために」をテーマに基調講演がありました。アメリカ大統領選の取材から帰ってきたばかりの池上さんは、「worse、worstを選ぶ嫌われ者同士の選挙であった」などと話されました。

政務活動費については、政務調査費に戻すこともありうる。交付方法は、京丹後市のように前払いから後払いに。性悪説に基づき、領収書をインターネットで公開するなど市民が議員を監視する。議員に多様な人を選出することが重要だと。

その後に行われたパネルディスカッションで、パネラーとして参加させていただいた私は、「領収書のネット公開は、1件毎の支出一覧表である会計帳簿と一緒に行うこと、公認会計士を登用している外部監査制度を活用すること、市民参加で政務活動費の仕組みや基準の見直しを行うこと、議員評価を行い、議会が機能するよう仕組みを作っていくこと」などを提言しました。

最後に、池上さんが、「全国一の綺麗な議会にして、全国から視察に来てもらえれば、観光も賑わう。頑張って」と富山市民にエールを送り、シンポジウムを終えました。
写真は、シンポジウム後、池上彰さんと。

ありがとう北日本新聞社!頑張れ富山市民!2016-11-14 12:09

 富山市議会の問題が起こってから、富山市で兵庫県議会の経験を話したかったのですが、北日本新聞社にお声をかけていただき、シンポジウムにおいて、900名を超える市民の方々(議員も10名ほどいたよう)に話をすることが出来ました。

 兵庫県議会や尼崎市議会だけが、全国で特別に制度がよくなることは考え難く、全国の自治体議会が少しずつ改善をしながら、日本全体が良くなっていくのだと考えています。全国の議会改革を進めていくことは、これからの私の大きなミッションのひとつに位置づけたいと思います。

 北日本新聞社の皆さん、本当にありがとうございました。そして、富山市民の皆さん、市議会、県議会を市民のための議会に改革する最大のチャンスです。頑張ってください。