公取委 中学制服「安価で良質なものに」2017-11-30 10:39

 公正取引委員会が昨日、中学校制服に関し、調査報告書を公表しました。夏服、冬服合わせ制服やカバン等を一式揃えると6~7万円。洗濯を考え2着買うと10万円は優に超えます。子育て世帯には大きな負担になっています。

 そのような状況を踏まえ、公正取引員会が中学校制服について調査をし、「制服の仕様の共通化や販売店を4つ以上に増やすこと。」などを含め改善を求めました。

○制服一式(制服とシャツ等の学校指定の付随品目を合わせたもの)について最も多い販売価格帯は,3万円以上3万5000円未満。
○ 制服の仕様の共通化を行っている自治体の平均販売価格は,行っていない自治体の平均販売価格よりも安い傾向。
○ 学校が案内する指定販売店等が4販売店以上の場合の平均販売価格は,案内する指定販売店等が1販売店の場合の平均販売価格よりも安い傾向。
○ 学校が制服の販売価格の決定に関与する場合の平均販売価格は,関与しない場合の平均販売価格よりも安い傾向。

○ 学校においては,制服の取引に関与する際に,制服メーカー間及び販売店間の競争が有効に機能するよう,以下の取組が行われることを期待。
・ 制服メーカー及び指定販売店等の選定においては,コンペ等の方法で選定する,参入希望を受け入れるなどにより指定販売店等を増やす等
・ 制服の販売価格への関与においては,コンペ等において制服メーカーに求める提示価格を卸売価格にする,コンペにおいて新制服の販売価格を既存の制服の販売価格以下の価格にするよう要望する等

公正取引委員会HP
www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/nov/171129.html