辺野古基地問題 沖縄の合意を取った上でアメリカと交渉を2015-10-15 08:49

 昨日、翁長沖縄県知事が、辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消しました。政府は、取り消し処分の効力停止等を求め国交大臣に申し立てる予定で、その結論を受けて、沖縄県側から建設差し止めを求める等の訴訟に発展する見込みです。
 1995年に沖縄県内で米兵が小学6年生の少女を集団暴行する事件が起こり、それを契機に、普天間基地の返還を要求する運動が起こりました。
 その前後にも、同様の事件は続発しており、沖縄に住む人々の怒りや悲しみは、極限に達していたのだと想像します。
 その住民の思いを受け、橋元首相の時に、アメリカが日本に普天間基地を返還することが合意されました。しかし、あくまで移設という条件が付き、その後、日米政府が辺野古を移設場所にすることを決めました。
 その後、紆余曲折がありましたが、翁長知事が誕生し、前回の衆議院議員選挙では、4つの選挙区全てで、辺野古への基地移設反対の国会議員が当選し、沖縄県民の意思が明確に示されました。
 政府は、沖縄県との合意を取らず、頭越しに普天間基地問題の交渉を行ってきましたが、それが問題をこじらせた原因でもあります。民主主義国家であるのですから、政府は翁長知事との対話を続けながら、普天間基地返還問題の発端になったアメリカにもさらなる妥協を求め合意を目指す必要があります。

元武雄市長 樋渡啓祐氏「組み合わせ」「見える化&エッジ」が大事2015-10-15 18:48

 元佐賀県武雄市長で、4月の佐賀県知事選で落選した樋渡啓祐さんが講師をした研究会に参加してきました。
樋渡さんは、佐賀県武雄市で、全国初めて公設民営のTSUTAYA図書館を始め、タブレットを使った反転教育(家で予習し学校で深める)を実施するなど、従来と異なる発想で行政運営、教育改革にあたってきました。評価は様々ありますが、ユニークな発想で、市民サービスを向上させてきたのは事実です。
 TUTAYA図書館については、中古本を配本した、図書の選定に課題があった、文化財の展示がなくなったなどの問題が指摘される一方、図書館に喫茶コーナーがあり、開館時間が夜6時から夜9時まで延長され、本を借りるごとにTSUTAYAポイントが付くようになり、借りた本をコンビニなどで返却できるようになるなど利便性が上がり爆発的に図書館の利用者が増えました。
 その他、武雄市の自治体HPを止めFBに移行し閲覧数が大きく増え、近隣の自治体とFB良品という地域の産品の販売するFBページも立ち上がりました。 
 さらに民間の学習塾のノウハウも活用し、学校の授業にも活かす「花まる学習会」が実施され、学力が向上しただけではなく、不登校なども無くなったと述べられていました。
 そのために、図書館+TSUTAYAや学校+学習塾などの「組み合わせ」が大事で、その方針などをわかりやすく表現する「見える化&エッジ」が必要だと話されていました。課題はそれぞれあるでしょうが、それも修正しながらより良くすることが求められます。
 余談ですが、昼休憩時に樋渡さんの本を購入したのですが、その時に「よくテレビに出ていた人ですね」と私のことを知っておられました。抜群の記憶力をお持ちのようで、びっくりしました。