県内の公園等における発がん性が疑われる農薬の使用実態調査を実施2019-02-03 11:10

昨年7月から、兵庫県内全41自治体における公共施設、公園、河川、水路付近での安全性に疑問を持たれているグリホサートやネオニコチノイド系農薬の使用実態調査を行いました。その結果をご報告致します。

グリホサートは2015年の国際がん研究機関(IARC)が「おそらく発がん性がある」と評価され、ネオニコチノイド系農薬は脳の発達等に影響があるのではとの研究もあります。

●グリホサート(除草剤の成分)を使用していると回答した自治体は27自治体。
[19市]尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、高砂市、三木市、小野市、加西市、加東市、姫路市、赤穂市、宍粟市、豊岡市、養父市、朝来市、丹波市、洲本市、南あわじ市、淡路市
[8町] 多可町、播磨町、市川町、福崎町、太子町、上郡町、佐用町、新温泉町

●ネオニコチノイド系農薬(殺虫成分)を使用していると回答した自治体は10自治体。
[9市]西宮市、芦屋市、高砂市、三木市、姫路市、豊岡市、丹波市、洲本市、南あわじ市
[1町] 太子町

●有機リン系やアスピリン系等の「グリホサート・ネオニコチノイド系農薬以外の農薬」を使用していると回答した自治体は19自治体。
[18市]神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、川西市、明石市、高砂市、播磨町、西脇市、加西市、姫路市、赤穂市、養父市、朝来市、丹波市
[3町] 多可町、新温泉町

●健康被害回避のための対策
「散布時期の設定」「散布の時間帯の選定」で94%、「現地混用の禁止」55%、「農薬以外の選択の検討」47%、「散布以外の方法の検討」38%、「立て札の設置」36%、「2.住民からの相談窓口の設置」「6.化学物質に敏感な周辺住民の把握」が9%であった。「使用後の周辺住民へのアンケートの実施」を行っている自治体はなし。

○提言:市町は、グリホサートの使用を中止し、ネオニコチノイド系農薬についても、より安全性の高い農薬を使用に変更すること、必要不可欠な場所の散布に限ること、散布前の周辺への周知を徹底すること、農薬散布中は、農薬散布中と明示し、音声で農薬散布中であることをアナウンスすること、農薬散布後の健康被害調査等の実施などが求められます。

参考:グリホサートは2015年の国際がん研究機関(IARC)が「おそらく発がん性がある」と分類し、フランスは2021年までに、その使用の禁止をすることを決めていましたが、南仏リヨンの行政裁判所は、当局が安全上の懸念を考慮せずにラウンドアップ(成分名:グリホサート)の販売許可を出したとの判決を出し、1月15日にラウンドアッププロ360は即日使用禁止になったと報道されています。