加計学園問題 闇が深まる 「記録ない」「記憶無い」は説明にあらず!2017-07-25 13:06

加計学園問題で、柳瀬元首相補佐官などに質問に対する答弁で、「記録ない」「覚えていない」「記憶無い」という答弁を連発していました。
それが政府の方針なのでしょうが、誠意を持って回答するのであれば、「○○は事実、○○は事実と異なる、○○は曖昧で覚えていない」と答えるべきでしょう。
「記録ない」「覚えていない」「記憶無い」というのは、今までと何ら変わらず、全く誠意のない答弁です。
野党も、「何が事実で、何が曖昧で、何が事実と異なるのか」丁寧に質問をしていく必要があります。それらを確認することで全体像が浮かび上がってくるのです。

特区申請については、誰も出てこなければやる意味はないので、「本来、加計ありきで進めることに大きな問題はない」と思います。公表されている資料を見ても、現実に加計ありきで、物事が進められてきたことはほぼ間違いありません。
しかし、政府は「加計ありきで進めていない」と説明しているので、事実と異なる説明をしている可能性が高く、丁寧な説明が求められます。

また、京産大が手を上げている中で、「広域的に獣医学部がないところ」や「平成30年4月開学」など、なぜ加計学園しか対応できないような条件が入ったのか、もう少し丁寧に解明を進める必要があります。「誰の意思で、なぜ入れたのか?」
特区申請を公募している以上、「加計だけありき」は許されることではありません。

安倍首相は、加計申請を1月20日に知ったと答えていましたが、申請の事実をいつ知ったかということではなくて、加計学園が申請する意思をいつ知ったかということが大事です。その意思を知っていながら、ご飯を奢ってもらっていたのならば、大きな問題だと思います。もしも国家戦略特区諮問会議議長の安倍首相が政府関係者の誰かに「加計学園よろしく」と言っていたのであれば、検察が立件するかどうかは別として贈収賄が成立するのではないでしょうか。

加計学園の問題は、さらに闇が深くなったのではないでしょうか。

毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170725/ddm/041/100/213000c