新潟知事選 原発再稼働慎重派当選 政府の安易な再稼働に釘をさして2016-10-17 09:27

 新潟県の泉田知事は、福島原発事故の真相究明などを行う第3者機関を設け、原発の安全性確保のため、積極的に発言をしていた唯一の知事だと言っても過言ではありません。

 その泉田知事が、新潟知事選を前にして突然立候補表明を撤回しました。地元紙の報道のあり方を批判しての立候補表明撤回でしたが、政党からの支援体制が整わないなど選挙情勢の厳しさを報道する記事もありました。

 選挙は、原発推進派と言われ自公推薦で前長岡市長の森氏対泉田氏の路線を引き継ぐと表明していた米山氏(共産、自由、社民推薦)の一騎打ち。選挙結果は、米山氏が勝利しました。

 政府などが行った福島原発事故の調査において、地震で配管が破断したのか、津波で破断したのか明らかにされていません。地震で配管が破断したのであれば、耐震性の強化が求められ、原発全体の安全性の再評価が必要になります。

 政府や原子力規制委員会は、元原子力規制委員会委員長代理の島崎氏が、基準地震動の想定が過少評価になっているという指摘にも耳を傾けず、40年超の老朽化原発の再稼働を進めるなど、再稼働ファーストで安全対策の軽視が目につきます。

 米山新潟県知事の元、福島原発事故の究明を続け、泉田氏と同様、政府の安易な原発再稼働に釘を刺して欲しいものです。