大阪ダブル選挙 維新勝利 対話により2重行政、無駄の解消を2015-11-23 12:49

大阪ダブル選挙 維新勝利 対話により2重行政、無駄の解消を
 大阪ダブル選挙は、松井知事の再選、吉村新市長の誕生という結果になりました。
 大阪都構想が住民投票で否決されたのですが、その後の2重行政などを解消するための大阪戦略調整会議が前に進まなかったことも、今回の結果の背景としてはありそうです。
 とは言え、投票率が、前回より知事選は45.47%で7.41%下がり、市長選は50.51%で10.41%下がりました。その要因は、住民投票からの投票疲れや2重行政見直しの議論の停滞、橋下氏の行動・発言への批判、この間の福祉予算等のカット、大阪維新の会議員による公費不正使用の続出、国政で集団的自衛行使を共に推進する自民対維新の構図などで、投票に行かなかった人が少なからず出たのだと考えられます。
 一方で、閉塞的な状況や既得権益を打破して欲しいと願う市民、府民が相対多数を占めたことは確かです。維新対自民、共産などの構図が、既得権益を壊す側と守る側に見えてしまったようにも思います。自民党ではない知名度のある無所属改革派の候補者が出ていれば、面白い選挙になっていたのではないでしょうか。
 今後の議会運営ですが、府議会、市議会とも大阪維新の会は、過半数を握っておらず、単独の意思で大阪都構想の住民投票を行う事はできません。公明党が、政治的駆け引きなく、再度、住民投票に賛成するとも思えません。
 そう考えると都構想にこだわることなく2重行政の解消などにあたるのが、現実的な選択だと思います。それは、維新だけではなく全ての会派、議員が問われるものです。
 維新は、その手法を含め危うい政治団体だと思いますが、それを生み出したのは、改革マインドが低く、時代の流れについていけない既成政党であることは間違いありません。