石炭火力発電所新設計画の中止を2015-11-21 10:39

2015年11月18日
兵庫県知事 井戸敏三 様                                         緑の党グリーンズジャパン兵庫県本部
               共同代表 松本なみほ 丸尾 牧
  
石炭火力発電所新設の環境アセスメント等で計画中止を求める意見の提出を要請する申し入れ書

2015年12月フランス・パリで予定されているCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)において、世界の国々が2020年以降の各国の温室効果ガス排出量について、合意を得るべく準備が進められています。
IPCC第5次評価報告書では、気温上昇を2℃未満にするためには、世界で排出される温室効果ガスを2050年までに2010年比で40~70%削減し、21世紀末には排出を0かマイナスにしなければならないとしています。
それを受け、日本は2030年に2013年比で26%減(1990年比18%減・2005年比25.4%減)を掲げていますが、先進国の取り組みとしては、全く不十分な目標です。
兵庫県では、第3次兵庫県地球温暖化防止推進計画の中で、2020年度の兵庫県における温室効果ガスの削減目標を2005年度比6%減(1990年度比3%減)としていますが、絶望的な数字に見えてしまいます。
そのような状況の中、兵庫県内でCO2を大量に排出する6つの石炭火力発電所の建設が予定されています。
石炭火力発電所は、LNG火力発電所のCO2排出量と比べて、最新のものであっても2倍以上になります。また、発電所からは、微小粒子状物質(PM2.5)などが排出され、現在でも、PM2.5の基準値が守られていない測定局が少なからずある中で、さらにその状況を悪化させる懸念があります。
そこで、県の排出削減目標の達成を困難にする石炭火力発電所の新設計画については、環境アセスメント手続きなどにおいて、計画中止を求める意思表示をすることが必要です。

申し入れ事項
・石炭火力発電所新設の環境アセスメント等で計画中止を求める意見を表明すること。
・再生可能エネルギーへの転換を事業者に促すこと。




  以上