災害時は率先避難者に 大人の振る舞いが子どもたちの対応に!2015-07-18 17:09

交通機関が麻痺するなど西日本中心に大きな爪跡を残した台風でしたが、皆さん大丈夫でしたか。
実は、私は先週参加した研修会で「釜石の軌跡」を起こした防災教育を釜石で行っていた群馬大学大学院教授の片田敏孝さんの話を聞きました。
その中で、片田さんは災害から身を守るため、「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」との避難の3原則を示しました。
「率先避難者たれ」とは、避難勧告などが出た時に、大人が「どうせ想定は外れる」と逃げなければ、子どもも同じ対応をしてしまいます。その時に避難して、「次は大きな津波が来るかもしれないが、今回は津波が来なくて本当に良かった。」と子どもたちに話せば、子どもたちの心に災害文化が根付き、本当に大きな津波が来た時に子どもたちは率先して逃げ、その命が救われることになります。まさに釜石で起こった出来事です。2926名いた小中学生のうち、欠席などしていた5名以外は全員助かったようです。
日本は地震の活動期に入り、温暖化による異常気象で台風も巨大化しています。災害から身を守るために、子どもたちのために、まずは大人が率先避難者になることが大切です。
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