丸尾質問 兵庫県聴覚障害者協会の機関誌に掲載!2014-04-07 18:05

兵庫県議会で「手話言語条例の制定」について質問!
   兵庫県議会議員 丸尾 牧(緑の党グリーンズジャパン・尼崎市)
昨年10月、鳥取県で手話言語条例が制定されました。本来、政府において、手話言語法を制定すべきですが、政府が動かないのであれば、自治体で、手話を言語とする条例を制定することは、あり得ます。
また、この間、兵庫県聴覚障害者協会のメンバーなどと、県立尼崎病院と塚口病院の統合病院において、聴覚障害者等に配慮した病院にするよう求め、県病院局や県立病院病院長などと何度か話しあって来ました。
そのような経緯もあり、2月の県議会で、手話言語条例の制定と県立病院における手話通訳者の活用等について、井戸知事に質問しました。
手話言語条例の制定を求める質問に対する井戸知事の答弁(要約)は、「手話を普及する方法として『手話言語法』や条例の制定も選択肢のひとつと考えられるが、既に制定されている(手話を言語と規定した)『障害者基本法』や(手話を含めた意思疎通に関する具体的手段について検討が行われている)『障害者差別解消法』と重複するといった課題もある。また、点字など、他の意思疎通手段との均衡をどう考えるか検討が必要である。そのため、県としては、まずは条例化という形式を取るよりも、実質的なその普及を図ることが肝要との見地から、平成26年度には手話に関する事業を拡大したものである。状況により、さらに検討を加えていく。」というものでした。
県立病院における手話通訳者の活用等を求める質問に対する県当局の答弁(要約)は、「県立病院を訪れる聴覚障害者は各病院とも年間数人程度に留まることから、手話通訳の常駐配置や手話通訳士の資格を有することを要件とした職員採用等は困難であるが、各種手話講座への職員参加や手話サークル立ち上げへの支援、市町が実施する手話通訳者派遣事業等との連携強化など、聴覚障害者とのより円滑な意思疎通に資する一層の取り組みを進めてまいりたい。また、尼崎総合医療センター(仮称)の整備に向けては、尼崎病院内に耳鼻咽喉科医、眼科医や看護師等で構成する『障害者支援方策検討部会』を昨年設置し、聴覚障害者等への支援方策のあり方について検討を進めているとともに、福祉のまちづくりアドバイザー制度を活用し、新病院の建築計画について聴覚障害者等から意見を聴取し、整備に反映しているところである。」というものでした。
これからも、障害者の権利に関する条約の趣旨が生かされ、障害者が地域であたり前に暮らせる社会を作り上げるため、連携して、取り組みを進めていきましょう。

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